日本ハムの伊藤大海投手(25)が、世界一に向けた“秘密兵器”を導入していることを6日、明かした。滑りやすいWBC球対策として、NPB球より回転数が約110~115%大きいミズノ社製「MOI―75」をオフから導入。約1か月の試投で感覚をつかみ、「WBC球も気にしなくて投げられた」とうなずいた。
伊藤が自主トレから握っていた球の正体が判明した。ミズノ社が今夏に一般販売を予定する新商品で、重さと大きさはNPB球と同じ。内部をゴムで覆うことで回転がかかりやすくなっている。多彩な変化球を操る右腕は「少しでも掛かりが悪いとシュートしたり、スライダーしたり。ごまかしがきかないボール」で、指先のシビアな感覚を研ぎ澄ませてきた。1月に自主トレをともにしたダルビッシュから助言を受け、リリースポイントを3段階に分ける新投法も模索中。世界一奪還へ、変化を恐れない。(内田 拓希)