西武、巨人、オリックスでNPB歴代5位の通算525本塁打を放った清原和博氏(55)が6日、沖縄県那覇警察署から交通事故の負傷者の救護、交通整理を行ったとして感謝状と記念品を贈呈された。現役時代にはベストナイン3度、ゴールデン・グラブ賞5度と多くの表彰を受けてきたが「まさか自分が警察の方から表彰されるとは夢にも思っていなかった。一番うれしい」と笑顔を見せた。
昨年2月、中日2軍キャンプ地・読谷に向かう途中、交通量が多い那覇市内の明治橋交差点付近で事故に遭遇した。自動二輪車に乗っていた男性が、交差点内で女性が運転する乗用車と激突。男性が取り残されているのに気づき、「とっさ的で必死だった」と友人と救助した。
事故に遭った男性は入院した病院で清原氏に助けてもらったことを知り、この日の贈呈式では男性から届いた感謝の手紙が署長から読み上げられた。清原氏は「当然のこと」と表彰を断り続けていたが、交通安全の一助になればと1年が経過し、ようやく受け取った。「本当に大けがだったと聞いた。自分たちが動けて良かった。(今後は球界に)自分にできることを一歩ずつ着実に、背伸びせずやっていきたい」と明かした。