ヤクルト・大西広樹投手(25)が6日、沖縄・浦添春季キャンプで松坂大輔氏(42)直伝のスライダー習得で、勝ちパターン入りに意欲を見せた。
この日は、古田臨時コーチが待ち受けるブルペンに一番乗り。マウンドの後ろには高津監督、伊藤投手コーチが並び、その横ではテレビ収録で訪問した松坂氏が熱視線を送った。打席には、目慣らしに来た青木の姿も。大物ぞろいの“プレッシャーブルペン”に、「緊張しすぎて、膝ガクガク」と大粒の汗を流しつつ、全球種駆使し78球を投げ込んだ。
そんな中、古田臨時コーチの計らいで現役時代、球速の異なるスライダーを操った松坂氏から握り方を直々に教わった。投球時の腕のひねり具合が自身と異なるようで、「いい感じで投げられた。感覚的なことだが、自分のものにしたい」と、キャッチボールから感覚を意識して体に染みこませる。
昨季は中継ぎとして、自己最多の43試合に登板。「勝ちパターンに入れるように、アピールできる球種を増やしていけたら」と、レジェンドの教えを飛躍につなげる。(森下 知玲)