◆ラグビー ▽リーグワン第7節 東京SG40(20―17、20―17)34BL東京(5日、秩父宮)
交流戦が行われ、昨季準優勝の東京SG(旧サントリー)が、BL東京(旧東芝)を40―34で下して6連勝。WTB尾崎晟也は、この日3トライのハットトリックを達成し「タフな試合だった。結果的に3トライでチームを救えたことはよかった」と充実感をにじませた。
前節まで10トライで、今季のトライランキング1位の尾崎。13―10の前半27分、自陣右サイドでパスを受けると一気に加速した。相手のタックルも振り切り約60Mの独走トライ。23―27と一時逆転された後半14分は、敵陣で大きくゲインしたFB松島幸太朗のパスを受けて再逆転トライ。再び30―34とされた同23分にも、敵陣右サイド22Mライン付近から快足を飛ばし、ハットトリックでチームを勝利に導いた。
7節終了時点で13トライとし、タイトルに向けては2位に5トライ差の独走状態。「トライ王は徐々に意識しているし、絶対取る。毎試合トライを目標にしている」と力強い。試合終盤には、攻め込まれた自陣で値千金のジャッカルも披露。この日は日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチも視察に訪れ、W杯フランス大会の代表入りへ猛アピールした。
昨年は代表候補に選ばれながらも、秋の欧州遠征メンバー入りはならず。課題とする守備面も練習から取り組み、この日はここぞの場面で成果を発揮した。チームの優勝、その先に日本代表入りを見据え、尾崎は「自分はここでアピールしていくしかない。毎試合発揮することが代表への近道。結果を出していきたい」と、引き締めた。