12年半ぶりにC大阪へと復帰した元日本代表MF香川真司(33)が5日、都内で加入会見を行った。口元、あごにはひげをたくわえ、第一声は「みなさんこんにちは。香川真司です。短い時間ですが、今の自分の思いをお話しできればと思います」とあいさつした。背番号はかつても背負った「8」に決定。会見では、同じく現役時代に8番を背負った森島寛晃社長からユニホームを手渡された。
香川は06年にC大阪に加入。J下部組織以外の高校生では初のプロ契約となった。10年夏に入団したドイツ1部ドルトムントでリーグ2連覇に貢献。12年にイングランド・プレミアリーグの世界的名門マンチェスターUへ移籍し、19年以降はスペイン、ギリシャなどのクラブを渡り歩き昨年1月にベルギー1部・シントトロイデンに加入した。今季序盤は先発出場していたが、昨年11月に慢性的な左足首の痛みを取るために手術を受け離脱。復帰後は1月22日のヘント戦でベンチ入りしながら出場機会はなく、リーグ戦12試合に出場し2得点だった。
日本代表としては国際Aマッチ97試合で31ゴール。2度のW杯を経験したアタッカーに対してC大阪は近年、復帰を打診してきた。小菊昭雄監督(47)はスカウト時代に香川を入団へと導いた人物で、かつての恩師のもとで12年半ぶりのJリーグに臨む。