J2清水が磐田に快勝 ディサロが2発、チアゴサンタナは誕生日弾…練習試合で今年初ダービー

スポーツ報知
1本目21分、PKを決めるディサロ(左)

◆練習試合 清水3-1磐田(4日、鹿児島・白波スタジアム)※45分×4本

 今季初ダービーは明暗がくっきり分かれた。J2清水エスパルスとJ2ジュビロ磐田は鹿児島キャンプ最終日の4日、白波スタジアムで練習試合(45分×4本)を行い、清水が3―1で快勝した。1本目21分、FWディサロ燦シルヴァーノ(26)のPKで先制。同29分にもディサロが2点目を決め、2本目43分にはFWチアゴサンタナ(30)が誕生日弾。磐田は攻守で精彩を欠き、主力が退いた4本目6分にFW吉長真優(20)が1点返すのが精いっぱいだった。

 開幕前に宿敵を粉砕した。両チームとも2本目まで主力中心で戦い、清水は90分間では3―0の快勝。3バックと4バック、2つの布陣を使い分けたゼ・リカルド監督(51)は「全体として狙っていたことを表現してくれた」と、キャンプ最終戦を高評価した。

 1本目は今週取り組んできた3―4―3を採用。21分、MF白崎がエリア内で倒されPKを獲得すると、ディサロが「平常心で蹴れた」と左隅に冷静に沈めて先制した。29分には相手の隙を突いて高い位置でボールをかっさらい、FWカルリーニョスジュニオから受けたディサロが右足で2点目。2発のヒーローが「全ての部分で相手を上回れた」と振り返ったように、守備でも余計なスペースを与えず主導権を握り続けた。

 2本目は昨季と同じ4―4―2。43分、スルーパスに抜け出したチアゴが反応し、左足で豪快に放り込んだ。30歳の誕生日を自ら祝った昨季J1得点王は「祝福していただき、自信になる。体のキレも順調だし、皆さんが期待しているパフォーマンスを出していければ」と白い歯を見せた。

 慣れた4バックに加え、新たな選択肢のメドが立ったことは大きな収穫だ。1本目はウイングバック、2本目はサイドバックに回ったDF吉田は「迷いなく自信を持ってやれた。(完成度は)80点ぐらい」。ディサロも「(自軍が3バックで)相手が4バックならDFの間にポジションを取れる。相手は捕まえにくくなると思う」と手応えを口にする。

 公開の実戦は3連勝としたチームは4日のうちに帰静。指揮官は「今日で満足してはいけない」と、18日の開幕・水戸戦に向け“ツープラトン”システムを磨き上げていく。

サッカー

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×