リーグワン2部の日野は3日、2日発売の「週刊文春」で一部選手が飲食店でトラブルを起こしたとの報道を受け無期限で活動停止すると発表した。4日に予定されていた江東(旧清水建設)との試合は辞退する。
日野のオンライン会見後にリーグワンもオンライン会見を実施。東海林一専務理事は「発生事象、報告の遅れはリーグとして遺憾」と不快感を示した。日野からは1月28日に報告を受けたが、飲食店側との守秘義務を理由に断片的な説明で概要を把握。「報道のうち一部知っていた内容もあるし、知らない内容もあった」という。日野側が店側に守秘を提示したのは日野の会見で初めて知らされた。
今後は、リーグ内のインティグリティー委員会で情報収集、事実関係の精査を行う。期限は設けず「(不祥事が)起こったことも、報告が遅れたことも問題になりうる。そういう意味で両方が議論の対象」といい、問題があると判断した場合、日本協会の規律委員会に報告し、規律委員会が倫理規定に基づき処分するかどうか決める。処分は戒告、けん責、出場停止(有期、無期)、登録資格停止(有期、無期)、資格剥奪などの段階があり、過去に個人で処分された事例はあるが、チームの処分事例はないという。
9月8日開幕のW杯フランス大会に向けてラグビー熱を高めていきたい時期に、水を差す不祥事の発覚。東海林専務理事は「応援していただいていてファンの皆さんが試合を観戦する機会がなくなる、対戦相手が試合を実施できなくなるダメージは大きいと考えている」と懸念していた。