第5回WBCの侍ジャパンに選出されたヤクルト・高橋奎二投手(25)が3日、沖縄・浦添キャンプで2度目のブルペン入り。WBC球への対応に課題を口にした。
乾いたミット音とは裏腹に、首をかしげた。握ったWBC球を何度も手でこねながら、同じく侍ジャパン入りした捕手の中村を相手に45球を投げた。だが、制球がバラつき「直球が操りにくい」と困惑。中村も「(WBC球に)びびりながら投げていた。縮こまっている」と心配そうだった。NPB球に比べ、乾燥すると滑りやすく、ボールによっても感覚が異なるようで「キャンプ中に修正していきたい」と対応を急いでいく。
15日のロッテ戦(糸満)に登板する見込み。相手は侍として共闘する佐々木朗が先発予定で“侍対決”が実現するかもしれない。自身初の国際大会に「いろんな人の話を聞いて、自分のためになれば」と世界一を目指しつつ、自身の飛躍にもつなげる。
(森下 知玲)