陸上のドルーリー朱瑛里(しぇり、15)=津山鶴山中=が、2月5日に予定していた全国中学生クロスカントリー大会(滋賀)の出場を見送ることになった。同選手の代理人弁護士が3日、発表した。
今回ドルーリー側から委任されたという担当弁護士は、発表したリリースに「これまで大会に出場した際に行われてきた報道や、大会での周りの人からされた撮影や声かけの対処に不安を感じた結果、(中略)琵琶湖クロスカントリー大会について、出場を見送ることになりました」と記した。
カナダ人の父をもつ中学3年のドルーリーは、1月15日の全国都道府県対抗女子駅伝(京都)で17人抜き&区間新の快走を見せ、一躍注目の選手になった。同29日の「晴れの国 岡山」駅伝では、雪がちらつく寒さの中でも多くの観客が沿道を埋め、3人抜きの走りを見せた。
ドルーリーは、一部の行きすぎた取材を「今後控えていただきたいです」と訴え、SNSなどに自身の動画がアップされていることには「気持ちはとても嬉しいのですが、私の肖像権を無視して動画などをインターネットに上げる行為はやめていただきたいです」とも呼びかけ、「高校生になっても、陸上は続けていきます。(中略)私は可能な限り普通の生活をしながら、陸上を続けていくことを希望しています。そのため、報道の方々、応援してくれる皆さまには、もしどこかで見つけたとしても、動画を撮ったり、声かけは控えて欲しいです。そっと見守っていただけるとありがたいです」などコメントした。