J2清水エスパルスが、鹿児島キャンプで3バックに取り組んでいる。2日、ゲーム形式の練習で、左から新主将の鈴木義宜(30)、井林章(32)、柏から新加入の高橋祐治(29)の3枚で構え、攻撃をはね返すシミュレーションを行った。
ゼ・リカルド監督(51)は昨季に続き、4バックでの4―4―2を基本布陣と考えており、3バックはシーズン中のオプションとなりそうだ。鈴木は「いいところも悪いところも出た」と振り返った。
オプションの成功のカギとなる一人が、名古屋から加入し、9年ぶりに復帰した静岡学園出身のDF吉田豊(32)だ。本来左サイドバックだが、3バックなら左の中盤へと押し上げられる。この日の午前の練習後、吉田は「より攻撃に重点を置くところがあるし、大きいスペースを空けて、ピッチをより有効に使える。去年も名古屋で少しやっていたので、違和感なくできると思う」と歓迎した。
監督が繰り返し選手たちに説いているのは「ディフェンスからしっかりつないで、どちらかのサイドに相手を寄せ、逆サイドを使う」という揺さぶり。4日に予定される磐田との練習試合で早速試されるか、注目だ。(甲斐 毅彦)