【巨人】ビーディ、初ブルペンで新球・フォークを披露「日本人のうまさを実感したので球種を覚えないといけない」

スポーツ報知
ブルペンでフォークボールを投げるビーディ(カメラ・上村 尚平)

 キャンプ1軍スタートした巨人の新助っ人4投手が2日、そろってブルペン入りした。先発ローテーション候補のタイラー・ビーディ投手(29)は日本で活躍するため新たに習得した新球・フォークを披露。原監督が見守る中、勉強熱心さも武器の右腕が、順調なスタートを切った。

 日本に早くなじみたいという強い思いを乗せたビーディの球が、グッと落ちた。「全体的に非常に良い感触でした」。原監督が見守る中、ブルぺンで今オフに習得したばかりのフォーク3球を含む20球を投げ、“日本式”に変身してみせた。

 期待される先発として日本球界で活躍するため、試行錯誤している。大学時代には日米大学野球で来日。マツダスタジアムで登板した経験もある右腕は、動画で日本人打者を研究した。落差のあるチェンジアップ、カットボール、カーブ、シンカーも操る本格派右腕だが、「日本人のうまさを実感したので球種を覚えないといけない」と、オフに昨季11セーブ、14ホールドを挙げたナショナルズの守護神・フィネガンに握りなどを教わり、フォーク習得に励んだ。

 以前投げていたチェンジアップに加えて、新球を操ることで「日本人打者は我慢強くコンタクト能力が高いので真っすぐを見せてから、空振りを誘導することを狙っていきたい」と、早くも攻略法を練っている。

 昨季メジャー31試合の直球の平均球速95・8マイル(約154キロ)。投球を受けた柳ブルペン捕手も「真っすぐも強くて150キロ近く出ているように見えた。フォークも、全体的に球種全て良かったです。タイプは違うけどマイコラスみたいないい投手になれば」。在籍3年間で31勝を挙げた助っ人級の活躍を期待した。

 勉強熱心な姿は野球だけではない。20年にトミー・ジョン手術を受けた時からオンラインで神学の修士号取得のための勉強をしている。「野球にもプライベートの生活にもいい影響を与えると思っています」。心身共に鍛え上げ、巨人の救世主となる。(水上 智恵)

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