悪夢の箱根駅伝5区欠場から1か月 青学大の若林宏樹が丸亀ハーフマラソンで「山の神」神野大地超え狙う

香川丸亀国際ハーフマラソンに向けた練習で力強い走りを見せた青学大の若林宏樹(左から2人目)
香川丸亀国際ハーフマラソンに向けた練習で力強い走りを見せた青学大の若林宏樹(左から2人目)

 今年の第99回箱根駅伝(1月2、3日)3位で連覇を逃した青学大の若林宏樹(2年)は1日、香川丸亀国際ハーフマラソン(5日)に向けて、相模原市のキャンパス内で、約10キロのペース変化走を行った。例年、高速レースとなるハーフマラソンで、若林は「3代目・山の神」と呼ばれたプロランナーの神野大地(セルソース)が15年の同大会でマークした1時間1分21秒の青学大記録更新へ意欲を見せた。

 箱根駅伝で山上りの5区に登録されていた若林は、ちょうど1か月前の元日朝に体調不良を訴え、当日変更で欠場した。その後、体調は回復し、5日早朝に神奈川県内で20キロ上り坂タイムトライアルを敢行。さらに全国都道府県対抗男子駅伝(22日)では和歌山県チームの3区(8・5キロ)を担い、23分31秒の好タイムで区間2位と健闘した。この日も強風の中、力強い走りを見せた。原晋監督は「神野の青学大記録を更新してほしい」と期待を込めて話した。

 15年の箱根駅伝5区で区間新記録の激走で初優勝の立役者となり「3代目・山の神」を襲名した神野は、その年の香川丸亀国際ハーフマラソンで1時間1分21秒の青学大記録をマーク。8年たった今も青学大記録として残る。各種目の青学大最高記録は、東京・町田市の選手寮の玄関に大きく記されている。若林は「神野さんの青学大記録のタイムは知っています。そのタイムがひとつの目標になります」と静かな口調で、意気込みを明かした。

 香川丸亀国際ハーフマラソンには、その神野や今年の箱根駅伝5区4位で駒大の優勝に貢献した山川拓馬(1年)も出場予定。若林は、今年の第99回箱根駅伝では悪夢を見たが、丸亀で、青学大の先輩の記録を超え、ライバル校の5区ランナーに先着できれば、来年の第100回箱根駅伝に向けて、大きな弾みがつくことになる。

スポーツ

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×