【巨人】戸郷翔征、目標はWBC世界一&巨人日本一 キャンプイン前日に投手主将の誓い

スポーツ報知
ファンに手を振って応える戸郷(カメラ・宮崎 亮太)

 巨人の投打の柱が31日、キャンプ地・宮崎で「奪回」への決意を明かした。新主将の岡本和真内野手(26)は「悔いのないように」と何度も繰り返し、ファンへ全力プレーと最大限のサービスも約束。また、新投手主将の戸郷翔征投手(22)は「自分に負けない」とテーマを設定し、優勝へけん引する意気込みを示した。

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 慣れ親しんだ宮崎の地に立った戸郷の表情は、決意に満ちあふれていた。「背負っているものが、より大きくなりましたけど、これを良いものに変えていけたら」。22歳の若さで投手キャプテンを任されて迎える、初めての春季キャンプ。宮崎神宮を参拝し、両手を合わせ誓いを立てた。

 強いジャイアンツを取り戻す。絵馬には「日本一」と力強く記した。昨季は25試合に登板し、自身初となる2ケタ勝利の12勝(8敗)、防御率2・62をマーク。さらに154奪三振で最多奪三振のタイトルも獲得。飛躍の一年となったがチームは4位に終わった。「優勝に向かって、先発がより多く勝てるように、僕も貯金をたくさん残せるように勝てればいい」。個人より巨人。原監督が常々口にする、献身の姿勢を大切に、マウンドに立つ。

 3月にはWBCもある。現在はオリックス・山本由伸やヤクルト・高橋奎二と連絡を取り合い、情報交換しながら17日からの強化合宿にも備える。「いろんな選手と会える。世界一を取れると思うと楽しみですね」と胸を高鳴らせている。

 WBCの日程との兼ね合いもあるが、開幕投手の最有力候補でもある。世界での経験も生かし、エースへと成長する。「今シーズンは自分に負けないように。責任も重大ですし、優勝もかかっている。ちゃんとした成績を取れるように頑張っていきたい」。投手主将の肩書、そして日の丸の重圧にうち勝ち、昨季の自分の成績を超えた先に、日本一奪回が見えてくる。(水上 智恵)

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