【侍ジャパン】ダルビッシュ有の男気!メジャー組の強化試合出場不透明も「自分は宮崎キャンプ初日から行きます」

スポーツ報知
ダルビッシュ有

 パドレス・ダルビッシュ有投手(36)が30日(日本時間31日)、自身のツイッターで、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ向けた2月17日からの侍ジャパンの強化合宿(宮崎)に初日から参加する意向を表明した。エンゼルス・大谷翔平投手(28)ら5人のメジャーリーガーは、大会前の強化試合の出場が不透明なため合流時期が未定だったが、チーム最年長の精神的支柱が、初日からチームに加わる。

 侍ジャパンにとっては朗報だ。ダルビッシュは自身のツイッターで「自分は宮崎キャンプの初日から行きます」と投稿した。メジャーでWBCに参加する選手はバッテリー組が2月13日、野手組が16日までに所属球団のキャンプ地に集合することになっている。パドレスのバッテリー組はアリゾナ州で16日からキャンプインの予定だったが、「早期合流が難しいのは確かです。ただ自分の場合はベテランであるためパドレスが融通をきかせてくれました」と説明した。

 大谷を含めた侍のメジャーリーガーの強化試合出場が可能になるのは、現時点で3月6日の阪神戦(京セラD)から。前倒しにできるようにNPB側が主催者と交渉を重ねているが、選手が故障した際の保険の問題などもあり難航している。ただ、昨季自己最多タイの16勝を挙げ、球団の信頼も厚いダルビッシュは、調整も一任されて早期合流につながった。強化試合出場が限定されたとしても、ブルペンやフリー打撃登板でも調整できる投手は野手ほど影響を受けないという側面もある。

 09年の第2回WBCで胴上げ投手になり、チーム唯一の優勝経験者でもあるダルの存在の大きさは、栗山監督も認めるところだ。これまでも「あれだけ野球を学んで、野球博士という表現が一番」と敬意を表し、「そういったものを色んな選手に伝えてあげたいというこっちの思いもある」と、日米で活躍した経験を若手投手に継承していくことも期待していた。

 ダル自身も、ほぼ面識のない若手選手との交流を待ち望んでいるといい、それがこの“男気合流”の根底にありそうだ。06、09年大会を連覇に導いたイチローも代表合宿初日からともに汗を流し、士気を高めた。同様のダルビッシュ効果に期待大だ。

 ◆侍ジャパンに入ったメジャーリーガーの合流時期 06年の第1回大会は、2月21日からの福岡合宿にイチロー、大塚がともに初日から参加。大塚は参加が免除されていたが、合宿スタート直前に来日して合流した。09年の第2回大会は2月16日からの宮崎合宿にイチロー、松坂ら全5人が初日から参加。13年の第3回大会はメジャーリーガーの選出はなく、17年の第4回大会は、唯一選出された青木が2月23日からの宮崎での合宿には参加せず、初戦の5日前に合流した。

野球

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×