沖縄キャンプ中のJ1北海道コンサドーレ札幌は29日、金武町で練習した。FW中島大嘉(20)は、28日のJ2長崎との練習試合での無得点は反省も、「今やろうとしていることは出せている」と収穫を強調。キャンプ4戦目の練習試合(31日、非公開)では、ゴールと共に進化をさらに示す。
真っすぐ澄んだ瞳は同じでも、言葉の節々に変化が表れる。中島はここまで練習試合3戦2得点。開幕スタメン(2月18日、対広島)でのハットトリック実現へ自身に求めるものは大きいが、無駄な力みもない。練習の合間もMF小野伸二(43)や小林祐希(30)から貪欲に教えを受ける。「守備でのプレスやポストプレー時の視野の広さなど、どんどん良くなっている。無得点は悔しいけど次の試合も楽しみ」とうなずいた。
昨季リーグは全て途中出場で15戦2得点。24年パリ五輪に出るためにも、札幌で成長し定位置をつかむと決めた。「去年までは周りにパスを出すくらいなら俺が打って外した方がマシくらいに思ってた。でもいい意味で自分を見つめ、マインドを変えたことで成長できている。沖縄の全5戦5得点はまずクリアして。取り組みが実になれば、開幕戦からの爆発、マジでワンチャンいけると思うんで」。スケール感はそのままに、ハタチの大砲が、勝負の3年目に挑む。(川上 大志)