カタール1部の強豪・アルサドへの移籍交渉のためチームを離れていた浦和のDF岩波拓也(28)が残留する見通しであることが29日、分かった。
岩波は18年に神戸から加入し、2度の天皇杯優勝などに貢献したセンターバック(CB)。リーグ31戦3得点と主力として活躍した昨季終了後、カタール1部で優勝16度のアルサドから獲得オファーを受けた。浦和は今月11日、岩波について「海外クラブと移籍交渉を進めている」と沖縄キャンプ不参加を発表。交渉は順調に進んだとみられたが、最終的にはまとまらず、契約合意には至らなかった。岩波は急転、近日中に浦和へ再合流する見込みとなった。
チームは29日に沖縄キャンプを終了。マチェイ・スコルジャ新監督(51)の戦術浸透が進む中、岩波は埼玉県内などで個別調整を続けてきた。CB陣は中核を担うDFショルツに加え、今冬にノルウェー出身DFホイブラーテンが新加入し、昨季の負傷による長期離脱したDF犬飼智也も復帰。J1開幕まで3週間を切る中、岩波が激しいレギュラー争いに挑む。