松島幸太朗、国内リーグ1079日ぶり「強さ戻ってきた」80メートル激走トライ

後半、相手ディフェンスを振り切りトライを決める東京SG・松島(手前)
後半、相手ディフェンスを振り切りトライを決める東京SG・松島(手前)

◆ラグビー リーグワン 第6日 東京SG51―13相模原(29日、秩父宮)

 A、B組の交流戦が行われ、昨季準優勝の東京SGが、今季昇格した相模原に51―13の大勝を収め5連勝とした。後半9分に、今季フランス・クレルモンから日本に復帰したFB松島幸太朗(29)が約80メートルを走りきっての激走トライ。国内リーグでは1079日ぶりとなるトライで、勝利に貢献した。東京ベイはBR東京に40―38で競り勝ち、暫定2位につけた。

 自慢の快足を見せつけた。松島は自陣22メートルライン付近でボールを拾うとギアを上げた。27―6の後半9分、右サイドを駆け上がり、パスフェイントも交ぜながら相手守備網を突破。約80メートルを走りきり、国内ではトップリーグ時代の20年2月のトヨタ自動車(現トヨタ)戦以来、1079日ぶりのトライ。「本能のままにいった。自分でいけると思って」。桐蔭学園高3年時、全国大会で見せた伝説の100メートル独走をほうふつとさせるトライで、秩父宮の7018人の観客を沸かせた。

 20年にフランスの強豪クレルモンに移籍。今季3季ぶりに古巣に戻ってきた。出場5試合目で今季初トライを挙げ「体の強さも戻ってきた」と充実感。東京SGの田中清憲監督(47)も「マツのああいうトライは久しぶりに見た」と目を細めた。9月のW杯に向けても上昇気配だ。松島は「チームが勝つのが一番。自分の欲より、勝つことを考えていきたい」と一戦必勝を誓った。(大谷 翔太)

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