男子・加藤学園が6年連続6度目の優勝…倉持主将が大内刈り一本

スポーツ報知
6連覇を達成して喜ぶ加藤学園柔道部の選手たち

◆柔道◇全国高校選手権静岡県予選(28日・静岡県武道館)

 男女団体戦が行われた。5人制で争われた男子は決勝で加藤学園が静岡学園を4―1で下し、6年連続6回目の優勝を決めた。3人制の女子は藤枝順心が連覇を狙った東海大静岡翔洋を破り、2年ぶり12回目のVを飾った。男女優勝校は3月21日に東京で行われる全国大会に出場する。

 加藤学園の主将がほえた。2―1で迎えた男子団体決勝の副将戦。倉持光陽(2年)が大内刈りの一本で勝負を決めると喜びを爆発させた。「自分の代で連覇を止めたくなかった」。6年連続6回目の優勝を手に入れた。

 準決勝の東海大静岡翔洋戦は、1―1の内容差と薄氷を踏む勝利だった。「勝ちを計算された僕が引き分けたので苦しい試合になった」。決勝では気持ちを入れ替え、15日の個人戦無差別級の決勝で敗れた悔しさを晴らした。

 年末年始はチーム内にインフルエンザが流行。けが人も続出して全員がそろわない中、倉持だけは稽古を休まなかった。「R1ヨーグルトを飲んで、マスクも二重にしてました」。万全な予防策で本番を迎えた。

 3月の全国では、過去最高16強を超えるだけでは物足りない。昨夏の全国総体団体戦3位に貢献した倉持は「今度は先輩を超えて決勝に行きたい」と、上を見据える。県V6の県最強軍団が日本武道館に向かう。

 〇…女子・藤枝順心は東海大静岡翔洋と対戦。3人が引き分けで団体決勝の代表戦となった。クジで決まった一戦は、牧園羽菜(2年)が大内刈りの技ありで勝ち、2年ぶりVを呼び込んだ。「自分が選ばれてほしい、と思っていた」。2週間前の個人戦48キロ級に続く2冠。昨年は団体4連覇を阻まれた翔洋に雪辱した。「1年前は力がなくてメンバーに入れなかった。自分の代で優勝したかった」と、笑顔だった。

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