J1札幌 FW金健煕が2戦連発…新エースだ! 23年新ユニホームで躍動

スポーツ報知
1得点1アシストと存在感を示した金(中央)

▽練習試合(28日、沖縄・金武町陸上競技場) 長崎5―2札幌

 沖縄キャンプ中のJ1北海道コンサドーレ札幌は28日、2023年の新ユニホームを着用し、キャンプ3戦目となる練習試合・J2長崎戦に臨んだ。45分×3本を行い、2本目途中まで出場したFW金健煕(キム・ゴンヒ、27)が、24日のFC東京戦から2戦連発、1得点1アシストと存在感を発揮。来日2年目の韓国代表FWが、この日お披露目した新たな背番号13で、赤黒のエースを狙っていく。

 強い雨風もなんの、金の視界は良好だった。主力組で3―6―1の1トップを務めると、1本目の7分、ゴール前左で自らの左足シュートの跳ね返りに反応し、右足で逆サイドネットへ。2戦連発で勢い付くと、2本目の15分にはポストプレーからMF荒野の得点もアシスト。37から13番となった新ユニホーム姿で「連発はFWとしてうれしい。落ち着いて仕留められた」と頼もしくうなずいた。

 夏の加入からリーグ8戦出場2得点の昨季も貢献度は高かったが、札幌の選手として初めて臨むキャンプでさらにフィットする。加入以来、飛行機などの移動中も日本語の習得に励んできた勤勉性は、ピッチ上でももちろん発揮。仲間の特徴もインプットして臨む今季へ、「例えばフク(DF福森)が持ったら、キックがいいからこう動こうとか。周囲に合わせて、考えて動けている」。荒野へのアシスト一つを取っても、連係向上は確実に表れている。

 昨季陣容からFW興梠が浦和に復帰するなど、1トップ候補筆頭として期待は大きい。「チームはここまで3戦勝ててない。全員で走り、戦って、勝ち癖も付けたい」。ミシャ(ペトロヴィッチ監督)サッカーの代名詞が自然と口を突くストライカーは、開幕スタメン奪取から2年目の進化を示しにいく。

(川上 大志)

 〇…“札幌のエンジン”が、今季初得点で波に乗っていく。MF荒野拓馬(29)は、初実戦の19日J2町田戦を体調不良で欠場し、この日がFC東京戦に続き自身2戦目。1本目はボランチを務め、2本目はシャドーでFW金の落としから鮮やかな左足ミドルも突き刺した。「崩しを意識しすぎて打ち切れない場面も昨季まであった。いい距離感から、打てるときは打つ意識付けもできた」。大けがも乗り越えた27番が、3年ぶりの開幕スタメンへ突き進む。

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