【リーグワン】負けない埼玉、横浜に再逆転勝利で無傷6連勝…坂手主将「すごくしんどいゲームで勝ち切れた」

 ◆ラグビー ▽リーグワン第6節 〇埼玉 21(7―5、14―14)19 横浜●(28日、熊谷)

 昨季王者の埼玉(旧パナソニック)が横浜(旧キヤノン)に21―19で競り勝ち、開幕から無傷の6連勝飾った。埼玉はリーグワン初年度の昨季から負けなし(不戦敗を除く)を継続。フッカー坂手淳史主将は「すごくしんどいゲームで勝ち切れた。戦った選手たちを誇りに思う」と、激闘を振り返った。

 埼玉は前半5分、敵陣22メートル内でパスを受けたWTB竹山晃暉がパントキックを仕掛けると、インゴール内ギリギリで抑えて先制。竹山は後半4分にも同様に自らのキックから追加点を挙げるなど、この日2トライの活躍。試合後、ロビー・ディーンズ監督は「2つの(キックの)バウンドは神様に感謝しないといけないが、自分をスタートポジションに置けていたのは彼の評価すべきポイント」とたたえた。

 チームは後半34分に、横浜のBKシオネ・ハラシリに逆転トライを許して窮地に立った。ただ、後半6分に途中交代していた坂手主将は「普通だったら何か特別な事をして、大きいプレーをしてミスになって勝てないというゲームがあるけど、今日のワイルドナイツの選手たちは、いつも通りのプレーができた。淡々とプレーしていたし、コミュニケーションを取って同じように続けられた」と回顧。同40分に途中出場のFWヴァル・アサエリ愛が同点トライを挙げ、最後はSO松田力也がキックを決めて劇的な再逆転勝利を収めた。

 埼玉は昨季、新型コロナ禍の影響で不戦敗はありつつ、実戦では16連勝で初代王者に輝いた。負けない埼玉の強さの源について、主将は「もちろん結果は欲しい。ただ一つ一つの仕事を飛ばして結果を欲してしまうと、結果は得られない。まずはやるべきことを全員が理解して、それに対して全員がそのプレーを100%やり続けると言うことが、最後の22Mからのアタックに繫がったと思う」と語った。次節の東葛戦(2月5日、柏の葉)に向けても「勝ったけど、勝って喜んで終わりというゲームではない。ここから学んで、どう成長するか」と、慢心は一切なかった。

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