第95回記念センバツ高校野球大会(3月18日開幕・甲子園)の選考委員会が27日、大阪市内で行われ、昨秋の関東大会で4強入りした慶応(神奈川)が5年ぶり10度目の出場を決めた。
横浜・日吉キャンパスで行われた記者会見。登壇した森林貴彦監督(49)は、センバツ切符という喜びの中でも「今、二つの気持ちが心の中にあります」と落ち着いた口調で心境を語った。
「一つは甲子園という全国大会、大きな舞台でより成長する機会をいただけたことに感謝するととともに、出場できる喜びを感じています」と素直な感情を吐露した上で、「もう一つは危機感です。全国大会という大きな舞台でどうやって戦っていけるのか、日本一を目指してどういう道のりになるのだろう…私たちの実力、自信は足りているのか、まだまだだと思っています」と引き締めた。
3・18の開幕まで約2か月。「有効に使って、今の危機感をバネに、より成長した姿、エンジョイベースボールの進化した姿を少しでも見せられるように、この2か月を過ごしていかねばならない」と力を込めた。
全国屈指の激戦区・神奈川からは1校のみの選出となったが「代表して1校だけ出場する重みを今、十分感じている。重圧、期待を自分たちの力に変えて、前に進んでいきたい」と同校初のセンバツ制覇へ意気込んだ。