1度敗れている相手に2度も負けられない―。仙台育英・山田脩也主将(2年)が力強く言い切った。「大阪桐蔭さんとやりたい。悔しい思いをしているので、成長した姿を見せたい」。昨秋の明治神宮大会準決勝で当たり、9回に1点差まで詰め寄りながら4―5で惜敗。「1球の精度の差を感じた。そこを高めようとみんなでやってきた」と雪辱を誓った。
昨夏に続く甲子園連覇に向けて、須江航監督(39)は「挑戦権を持っているのは自分たちだけ」と話しながらも「追われる立場なんてみじんも思っていない。全国の強豪校を追いかけていきたい」とあくまで挑戦者として戦うと決意。山田も「自分たちは2度目の初優勝だと思っている」と話した。大阪桐蔭へのリベンジ勝利の先に、1982年夏~83年春の池田(徳島)以来5校目となる夏春連覇が待っている。(有吉 広紀)