第95回センバツ高校野球大会(3月18日から甲子園)の選考委員会が27日、大阪市内で行われ、昨秋の関東大会で4強入りした慶応(神奈川)が選出された。チームには西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博氏(55)の次男・勝児内野手(1年)が主力を務めており、“清原”が甲子園の夢舞台に帰ってくる。
慶応では昨秋から三塁のレギュラー。打順は7番と6番だったが、「自分的には4番を打ちたいです。クリーンアップの3人よりも打って、4番を打ちたい。ずっと4番がいいと思っていました」と向上心をあらわにしている。
父・和博さんはPL学園時代の1983年から85年にかけて、甲子園に春夏通算5度出場。高1夏と高3夏に優勝し、甲子園最多13本塁打をマークした。センバツには2度出場。高2時の決勝は岩倉に敗れて準優勝だった。高3時は準決勝で伊野商に敗れ、後に西武でチームメートとなる渡辺智男の前に3三振を喫した。
慶応は慶応普通部として出場した1916年夏の第2回大会で優勝しているが、春は1960年、2005年の8強が最高成績だ。成績がわずかに届かなかった影響で2度目の1年生。規定上、最後の高校野球シーズンとなる。偉大な父も達することができなかった春の頂点にたどり着けるか。大きなチャレンジが幕を開ける。
◆清原 勝児(きよはら・かつじ)2005年5月1日、東京・港区生まれ。17歳。幼稚園年長から野球を始め、小学時代はオール麻布でプレー。小6時にはジャイアンツジュニアに選出された。中学時代は世田谷西シニア。慶応では昨秋から三塁のレギュラー。50メートル走6秒5。173センチ、81キロ。右投右打。兄は慶大2年の正吾内野手。