第95回センバツ高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)の出場36校を決める選考委員会が27日に行われる。昨秋の東海大会準優勝の常葉大菊川は、2013年以来10年ぶり5度目の選出が濃厚。運命の日に備えナインは26日、同校グラウンドで約1時間30分の練習を行った。平出奏翔主将(2年)は「選ばれたらやってやるぞ」と気合。東海3枠目での選出可能性を残す東海大会4強の加藤学園も、吉報を信じて待つ。
運命の発表を翌日に控えた常葉大菊川ナイン。午後4時30分頃から練習を開始。07年センバツV捕手の石岡諒哉監督(33)から訓示を受けた後、約1時間半にわたって課題と向き合う個人練習を決行。室内練習場でバッティング練習を行った平出主将は「選ばれたらやってやるという気持ち」と素直な心境を語った。
高校通算17発の4番・鈴木叶(きょう)捕手(2年)は「ワクワクします」とニヤリ。それでもはやる気持ちを抑えながら、バットを振り込んだ。室内練習場では、スローボールを確実に芯でとらえながら快音を連発。「順調です」と白い歯を見せた。
昨秋は西部地区2回戦・磐田西戦(11〇1)から8連勝で、秋は15年ぶり4度目となる県王者に輝いた。東海大会は準優勝で、10年ぶり5度目のセンバツ出場は濃厚。指揮官としては初の甲子園切符となるが石岡監督は「いつもと変わらない」と平常心で待つ構えだ。
ナインは年明け6日に始動。平出主将は「冬はチームとして甲子園という目標があるので必死にやってきた。意識高く内容の濃い練習ができた」とうなずく。さらに「明日(27日)呼ばれるか不安な気持ちはあるけど、ワクワクします」。晴れ舞台に立つ瞬間を、今か今かと心待ちにしている。(森智宏)