沖縄キャンプ中のJ1北海道コンサドーレ札幌は26日、オフを挟み、金武町で2部練習を行った。背番号が24から6になったDF中村桐耶(22)は「1ケタを背負うことは責任感にもつながる。プレーで示したい」と決意。今季の1stユニホームを初めて着用予定の練習試合(28日、J2長崎戦)でもアピールを目指す。
成長株が定位置奪取を狙っている。中村は午前の走り込み、午後の戦術練習ともに貪欲に取り組んだ。10日のキャンプインから練習試合2戦も経て、「走って、状態も上がってきた。『安定感』と『信頼感』アップがキャンプテーマ。去年より全てでレベルアップして。限られた18人に入っていけるように」とうなずいた。
19年にU―18から昇格した生え抜きもプロ5年目を迎えた。同夏~20年のJFLホンダFC育成型期限付き移籍も糧とし、昨季はJ1で5月初出場から12戦出場。自分と向き合い、6番を託されるまではい上がってきた。左ストッパーを主戦場に定めつつ、キャンプ中はリベロなど、プレーの幅を広げ、出場機会を増やすための努力も続けている。「2年前(前半で交代の21年天皇杯長崎戦1●2)の自分はもういない。今は自信を持って取り組めているので」。心のクラブで初めて背負う1ケタ番号を、自分の色に染めていく。(川上大志)