G大阪GK谷晃生インタビュー【後編】W杯落選で芽生えた思い「目指すべき場所だと」

スポーツ報知
日本代表定着を目指すGK谷晃生

 G大阪に4季ぶり復帰を果たしたGK谷晃生(22)が、スポーツ報知のインタビューに応じた。湘南への3シーズンにわたる期限付き移籍から復帰。後編では主に日本代表について。カタールW杯のメンバー落選や、日本代表への思いなどを聞いた。前編から続く。(取材・構成 金川誉)※取材は沖縄キャンプで実施

―21年には日本代表に初選出。カタールW杯に向けたアジア最終予選などでも招集されたが、W杯本大会のメンバーからは漏れた。ドイツ、スペインを破った森保ジャパンの躍進をどう見ていた?

「サポーターの方々と同じような気持ちで見ていたと思います。ただ、自分が目指すべき場所だと思いましたし、そこに立ちたい気持ちが大きくなった大会です。現実的に(W杯出場を)考えられたというか。もちろん勝ち進んでほしかったんですけど、ベスト8に届かなかったことで、自分がその先にいきたいな、という感情になりました」

―ピッチに立った選手たち、特に同じポジションのGK権田が活躍する姿に、悔しさや嫉妬心などの感情はなかったか?

「いや、それはないんですよ。評価をする人がいて、決めたこと。それを正当だと受け入れていました。(権田は)Jリーグでのパフォーマンスも安定していたし、そこに立つための準備をしていたのも、代表活動で目にしてきました。それまでの経験も含め、あそこに立つのにふさわしい選手だと思っていました。初めてのW杯という大舞台で、あそこまで堂々とプレーできたというのは、すごく準備をしてきたんだろうな、と感じました」

―ライバルの存在を認める一方、自分も負けていない、という感情は?

「それは両方あると思います。難しいんですけど…もちろんGKは試合に出て活躍する、シュートを止めるのが大切なんですけど、そこに立つために必要なものは、それ以上に大きいのかもしれません。もしかしたら、あそこ(W杯)に自分が立ったら、いいパフォーマンスができていたかもしれない。でもそこに立つための準備、必要なものは、自分の中では確立できていなかった。それは代表の中での練習にしろ、感じていた部分です。そこを上げていく必要があると思っています」

―一人しかピッチに立てないGKならではの感情でもある

「フィールドは途中から試合に出たり、結果で納得、満足させられる部分があるので。GKは途中から出てとか、練習では安定していなくても、一発にかけて使うポジションじゃない。まずは常日ごろから周りを納得させないといけないし、ある意味安心材料を与えないといけないので」

―10代の頃、G大阪でGK東口の存在があって試合に出られない時も、不平不満を漏らしているのを聞いたことがない

「試合に出るために努力し、必要なことには取り組まなきゃいけない。でも結局、評価するのは自分じゃない。(監督などに)評価してもらえないと、いくら実力があっても試合に出られない。それでは意味がない。すべてを含めて実力。そこが足りていないのは自分でも感じていましたし、不満を漏らしてもそれが変わるわけじゃない。それを変えるためには、自分が成長するしかない。正当な評価かな、と思っていた部分もありました」

―現在22歳。まだ若手と言われるが、話しぶりなどに年齢以上の落ち着きを感じる

「GKをやる上で、あいつ若いなとは思わせたくなかった。最近は全然そんなことはないですけど、やっぱり試合に出始めた時には、試合中にちょっとテンパる事も、あせることもありました。若さが出た、と言われるのはすごく嫌だったので。そこは気にする部分はあったのかな。サッカーをやっている以上、ミスは誰にでも起こります。ただ、その時にどういう受け取り方をされるか、周りがどう思うかは、GKにはすごく大事な部分かなとは僕は思ってるんです」

―最後に今年の目標を

「ガンバで試合に出て、チームの目標に向かって結果を残すっていうのは大前提。その上で、日本代表にいきたいです。そこは目指すべき場所かなと思いますし、ガンバで試合に出ることで、そこ(代表)にも近づくと思っています」

◇谷 晃生(たに・こうせい)2000年11月22日、大阪府堺市出身。22歳。G大阪の下部組織から、18年にGKとしてはクラブ史上初の飛び級となる高校3年生でトップ昇格。2年間J1での出場はなく、20年に期限付き移籍で湘南へ。湘南でJ1デビューを果たし、3シーズンでリーグ戦90試合に出場。年代別の日本代表にも選ばれ、21年東京五輪は全6試合にフル出場。準々決勝のニュージーランド戦ではPK戦でひとりを止め、勝利に貢献。ベスト4進出の立役者となった。21年8月に日本代表にも初選出。190センチ84キロ。

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