3月のWBCに出場する日本代表が26日に発表され、阪神・湯浅京己投手がメンバー入りした。リリーフの一角と期待される昨季のセ・リーグ最優秀中継ぎ右腕。甲子園で会見を行い、背番号22を自ら選んだことを明かした。OBの藤川球児氏(球団SA)=スポーツ報知評論家=が09年の第2回大会でも背負った番号。「リリーフをやってるからには追いつき、超えていかなければならない背中だと思っているので。自分の覚悟の意味を含め、22番を選ばせていただきました」と決意を語った。
以下は湯浅の一問一答。
―選出され、率直な思いは。
「大変光栄ですし、ジャパンの一員としてWBCに出場させていただけることにしっかり感謝と、覚悟を持って臨みたいと思います」
―栗山監督から連絡は。
「去年の12月に直接電話をいただきました。『世界一になるために力を貸してくれないか』という言葉をかけてもらいました」
―アマチュア時代、阪神入団後も多くのけがを乗り越えて日本代表に。
「やっぱり、やっているからにはずっと目標でもあったので。本当にリハビリはすごく苦しい時期もありましたけど、今思えば、無駄ではなかったと思いますし、その時期があったからこそ今があると思えているので。本当に、よかったとは言えないかもしれないですけど、とりあえずはよかったんじゃないかなと思います」
―背番号は。
「22番です。(自分で)選びました」
―なぜ。
「過去のWBCで投手では球児さん(09年)と浅尾さん(13年、大会は不出場)が着けていらっしゃったと思うんですけど、やっぱりリリーフをやってるからには追いつき、超えていかなければならない背中だと思っているので。自分の覚悟の意味を含め、22番を選ばせていただきました」
―藤川氏を超えたい。
「やっぱり上を目指すからには、それくらいの覚悟というか、自分の中でもそういう世界の大会ですし、やっぱり目標でもあるので。22番にして、自分の中での覚悟とか、しっかりいろいろ考えながら22番を選ばせていただきました」
―豪華メンバーと同じチーム。誰との対面が楽しみ。
「やっぱり大谷さんと一緒にできるのはすごいことだなと思うので、大谷さんですね」
―どんなことを聞きたい。
「メジャーでやられていて、自分の知らないことばかり知られていると思うので。投げている時にどんなことを意識しているのか、どんなトレーニングをしているのか。本当にたくさん聞きたいことがあるので、話せたら、いろんなことを聞いてみたいです」
―これまでのWBCで印象に残るシーンは。
「1試合見に行っているんですよ、小学生のときに。球児さんが22番のユニホームを着ていた大会で、東京ドームに」
―その舞台に立つことに。
「ずっと代表で出たいと思っていたし、そういうチャンスをいただけたので。自分の持っている力を全て出せるようにしっかり準備したい」
―どのポジションで投げたいか。
「特にそんな、どこで投げたいとかはないですけど、どこで投げてもやることは変わらないと思うので、しっかり自分のできることをやるだけかなと思います」
―どんな投球を見せたい。
「見ていて、わくわくさせられるようなピッチングをしたいと思いますし、本当に自分の持っている力を全力で出すだけだと思っているので。それに向けてしっかり準備して臨みたいと思います」