◆卓球全日本選手権 第4日(26日、東京体育館)
混合ダブルスは張本智和(IMG)、早田ひな(日本生命)組が2連覇した。決勝で田中佑汰(愛知工大)、田中千秋(豊田自動織機)組をゲームカウント3―0で下し、勝ち上がった6試合で1ゲームしか落とさない圧倒的な力をみせた。ともに世界選手権(5月・南アフリカ)代表の日本最強ペアには、混合ダブルスが初採用された21年東京五輪で中国ペアを破り金メダルを獲得した水谷隼、伊藤美誠(スターツ)の流れを継承する期待がかかる。張本は「(24年の)パリ五輪での混合ダブルスの金メダルを目指している」と宣言。早田も「次はパリ五輪で、私たちが出場する機会があったときに、東京五輪の日本の優勝を受け継げるように頑張っていきたい」と話した。
優勝を決めた瞬間、顔を合わせ、ほっとしたような表情でハイタッチを交わした2人。優勝大本命と目されながらも、張本は「今年も途中で何試合か苦しい試合があったので、そこを乗り切って優勝できたので、素直にうれしい」と喜びをかみしめた。決勝は課題にしていた試合の入りで4連続得点も、すぐに追いつかれてしまう。そこで張本がフォアの強打で相手2人の間をぶち抜き5―4とリード。流れをつかんで第1ゲームを11―4で先取し、第2、3ゲームも危なげなく奪った。
早田は連覇の道のりを「昨年の反省を生かして、今回は1回戦からすごいいい状態でずっと試合ができていた。途中で苦しい場面を乗り越えたり、強い選手ペアに勝ったり、勢いがついてきて、自信にもなった」と振り返る。25日の準々決勝は同じ世界選手権代表で初対戦の篠塚大登(愛知工大)、木原美悠(エリートアカデミー)組にサーブで苦しめられながら勝利。試合を重ねることで強さを増していった。「日本のレベルもどんどん上がってきているので、1試合1試合を乗り越えて、2人でさらに成長していけたら」と早田。国内の戦いで自信をつけた日本の最強ペアは5月、世界のタイトルを狙いに行く。