J1札幌MF宮沢裕樹、右足の回復順調「タイトルは絶対に取りたい」

沖縄・金武町での練習でパスを出す札幌・宮沢
沖縄・金武町での練習でパスを出す札幌・宮沢

 不安箇所が消えたJ1北海道コンサドーレ札幌MF宮沢裕樹(33)が、16年目の今季、最高のパフォーマンスを見せにいく。沖縄キャンプ中の札幌は25日、オフを過ごした。ここまで練習試合2試合を欠場している宮沢は、28日のJ2長崎戦で今季初実戦に臨む予定でいる。昨季終了直後の11月11日、慢性的な痛みがあった右アキレスけんのクリーニング手術を行った。その影響で始動はやや遅れたが、ここからピッチを上げていく。

 昨季10位からの巻き返しへ、宮沢が弱点を明確にした。今季の浮上へ「去年のような大量失点や勝ち切れない試合を減らすこと」と、克服すべき課題を挙げた。4失点以上した5試合はいずれも敗れた。開幕から6試合連続引き分けと白星をつかむまで時間がかかった。「勝ち点を拾わなきゃいけない試合もあったが、ズルズルいってしまった。それをしっかり勝てるのが上位にいるチーム」。今年は自分たちが、その立場を築きにいく。

 感じてきた不安は消えた。昨年8月20日のホーム・鳥栖戦で右アキレス腱(けん)に痛みを感じた。「慢性的に良くなかったがそこで悪化した」。5試合欠場後に復帰を果たし、10月29日のアウェー・広島戦ではボランチで先発し2―1勝利に貢献。J1残留決定の喜びをピッチで味わった。しかしより良いパフォーマンスを23年に演じるべく、最終の清水戦から6日後の11月11日、クリーニング手術に踏み切った。

 今オフは「痛みを取ること」に専念。今月11日からの沖縄キャンプも序盤こそ別メニューでの調整が続いたが、紅白戦に参加できるまで回復した。「状態も良くなって、ゲーム形式に入れるまでになったので。ここから上げていければ」と順調な歩みを強調した。

 札幌一筋16年目。「自分が現役のうちにタイトルは絶対に取りたいので」とJ1で初の栄冠を思い描く。そのための道筋は、自らの手で切り開いていく。「全員がしっかり力を出さないと目標にはたどり着けない。その一人として、僕もやっていくのが大事。まだまだ、負けてられないから」。先頭に立ち、皆を奮い立たせ、悲願達成を成し遂げる。

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