“クセメン俳優”坂口涼太郎「コンプレックスが最高の宝物」おかっぱのきっかけ、脇役=主人公の信条語る

スポーツ報知
本紙のインタビューに答える坂口涼太郎 (カメラ・小泉 洋樹)

 俳優・坂口涼太郎(32)が、一度みたら忘れがたい個性的な顔立ちと、確かな演技力で存在感を放っている。

 キャリアの出発点は、ダンスだった。小学3年生で観劇したミュージカル「キャッツ」の劇中歌「メモリー」を聴き、「うわあっと涙があふれてきて、絶対あの舞台に立ちたいと思った」と衝撃を受けた。中学生になり、地元神戸で俳優・森山未來の両親が経営するダンススタジオに通い始めた。17歳で、森山主演のダンス公演にダンサーとして出演し、初舞台を踏んだ。

 同公演の共演者のすすめで俳優を志すも、最初の1年間はひとつもオーディションに受からなかった。転機となったのが、今や坂口のトレードマークとなった髪形だ。当時アルバイトしていた居酒屋が「耳にかかる髪形は禁止」だったために、現在のおかっぱヘアに。「そうしたら案外しっくりきて、オーディションもすごく受かるようになった」と俳優としての道が開けた。

 当初は、見た目にコンプレックスがあり「映像作品は、美しい人が出るものだと思っていた。僕が出ていいのかなと」と気後れもしたが、19歳で映画初出演し、本格的にデビューを果たした。映画「ちはやふる」シリーズ(16~18年)に“ヒョロくん”こと木梨浩役で出演。原作キャラクターそっくりのビジュアルで注目を集めた。

 2020年に出演した花王「アタックZERO」のCMで、松坂桃李や賀来賢人らイケメンぞろいの中、強烈な個性を放ち“クセメン俳優”と呼ばれるように。「そう言っていただけるのがすごくうれしい。自分からしたらイマイチなところも他人から見たらスペシャルだったりもするんだなと思います。この見た目じゃなかったら、今の人生やはないと思いますし、今はコンプレックスや自分のクセが最高の宝物です」。

 現在は、フジテレビ系ドラマ「罠の戦争」で議員秘書役を好演中。数々の話題作で重宝される中、大事にしているのは「端役でも絶対に気を抜かないこと」だ。「僕は、生きている人は全員主人公だと思う。僕が演じる役をみて『あ、これ自分だ』と思ってくれる人のために演じたい。だから現場では、『いまきっと見られてないや』なんて絶対思いません。みてくれた人がなぐさめられたり、楽になれたりしたら最高ですね」

 10代で培ったダンススキルに加え、高い歌唱力や、最近では独自のファッションセンスでも注目を集めている。夢は「世界中の面白い人と、面白いことをすること。そのためには自分が面白い人でいなきゃ」。心躍る表現の場を求め、個性や感性を磨き続ける。(奥津 友希乃)

◆坂口涼太郎(さかぐち・りょうたろう)1990年8月15日、兵庫県出身。32歳。2010年に映画「書道ガールズ! わたしたちの甲子園」で本格デビュー。主な作品に、20年の連続テレビ小説「おちょやん」、22年連続ドラマ「テッパチ!」など。今年は映画「Sin Clock」など待機作多数。172センチ。血液型B。

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