4人組バンド・BLUE ENCOUNTが「映画刀剣乱舞―黎明―」(3月31日公開、耶雲哉治監督)の主題歌「DESTINY」を務めることが25日、発表された。同バンドにとって3作目の映画主題歌になる。
映画は「映画刀剣乱舞―継承―」(19年)以来4年ぶりの続編で、平安時代から現代に戦いの舞台を移す。米ヒット映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」(19年)を手がけたVFX(視覚効果)チームが加わり、映像の世界観、殺陣シーンなどをスケールアップして描く。
ボーカル&ギターの田邊駿一(35)は、耶雲監督から「明日へとつながる希望を感じる曲に」とリクエストされた。音楽もほとんど入っていない編集前の本編映像を見て、登場人物の迫力あるセリフ回し、つばぜり合いする刀の響きに心を打たれた。
「私はこの時点でこの作品に恋をしました。全ての登場人物が自分の運命と戦っているその生き様に。まどろこしいことは何もありません」と説明。「恋をした。一人ひとりの所作に、一人ひとりの人柄に、そして一人ひとりの運命に。楽曲を書けた原動力は、その恋心だった気がします。男士(おとこ)の漢(おとこ)に敬意を込めて、私も負けぬように運命という名の旋律を紡ぎました。あなたに届きますように」と願った。
耶雲監督は「私の要望をはるかに超えた美しく、強く、はかなく壮大な世界観の曲。物語をさらに深くするのはもちろん、楽曲自体にも深い物語を感じさせる。素晴らしい主題歌に出会えた運命に感謝です。これからも、いつまでも、千年先も愛され続けることでしょう」とコメントした。
◆「映画刀剣乱舞―黎明―」 995年、京都・大江山で行方不明となった山姥切国広(荒牧慶彦)を追い求め、2012年にやって来た三日月宗近(鈴木拡樹)。全国各地で市民が意識を失う事件が起こる中、時の政府から遣わされた刀剣男士・山姥切長義(梅津瑞樹)が内閣官房国家安全保障局に出現。事件解決のため、“特命任務”の開始を告げる―。