村田諒太、揺れる胸中を吐露「続けるのはもう現実的に考えられない」

スポーツ報知
日本スポーツ学会大賞を受賞し、記念講演を行ったプロボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(カメラ・細野友司)

 プロボクシングの前WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(帝拳)が25日、都内でスポーツ文化の発展と向上に貢献したとして贈られる「日本スポーツ学会大賞」の授賞式に出席した。昨年4月、ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との王座統一戦に敗れて9か月が経過。自身の去就について「続けるのはもう現実的に考えられない。もちろん求められれば、人間だからうれしいですけどね。自分からそこに求めていくことはない」と、揺れる心境を吐露した。

 受賞記念講演では、競技で成功を収めたアスリートのセカンドキャリアの難しさについて熱弁をふるった。「若くして人生最大の目標がかなってしまって、(競技引退後に)情熱をもう一度持てといっても難しい。(引退後の)人生に対してアドレナリンが出なかったり、能力を発揮出来ない一番の原因だと思う」と私見を披露。「なぜ、人生に燃えないのか、事前の知識がないまま社会に放り込まれてしまう。リアルな事実を、JISS(国立スポーツ科学センター)やNTC(味の素トレセン)で教えてあげないと。夢を追いかけろというばかりで、“着地”がない」と現在のスポーツ界の問題点を指摘した。

 自身は12年ロンドン五輪で金メダルに輝き、日本人で初めてアマチュアとプロで世界一になった実績もある。「経験者としてサポートできればいいし、そういうことを(学術界を含めて)議論していければ意味がある。人に何かを返していくという、いい意味になるんじゃないか」と意欲を示していた。

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