全国的な寒波は、栗東トレセンにも大きな影響を及ぼした。24日の夕方から雪が強まり、25日の早朝にかけて30センチの積雪を記録。気温マイナス6度のなか、通常通り朝7時に馬場開場され、雪はやんでいたが、使用は坂路とEダートコースに制限。CWコースやDPコースなどは真っ白に染まったままだった。
開場時間は普段より1時間延長され13時まで調教可能に。予定より時間をずらして追い切る厩舎もあったが、重賞出走組ではシルクロードSのテイエムスパーダや根岸Sのヘリオス、レディバグなどは26日に最終追い切りを延期。「仕方ないよね。土曜(出走予定)の馬は昨日(24日)に追い切ったから」とレディバグを管理する北出調教師。南井調教師は「こんなに降ったのは記憶にない」と驚きを隠せなかった。
転倒防止へ馬場入り前に蹄に付着した雪を払い落とすなど、安全に細心の注意を払う光景も見られた。馬場入りせず、ウォーキングマシンでの運動やプール調整などに切り替えた厩舎や、放牧先からの輸送ができずに帰厩が先延ばしになる事例もあった。きょう26日も坂路とEダートコースのみの使用になる。