【巨人】大城卓三がWBC世界一へ気配り侍になる 「卓三の0・1ミリ」で細部こだわる

スポーツ報知
マシン打撃をする大城卓三(カメラ・相川 和寛)

 巨人・大城卓三捕手(29)が25日、代表に内定している3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ、気配り侍となり、世界一を引き寄せることを誓った。今オフに米ハワイで自主トレを行った菅野智之投手(33)から、周囲への気配りなど細部にこだわる大切さを学習。侍ジャパンでも積極的にコミュニケーションを図ることで投手陣から信頼を勝ち取り、前回大会で定位置をつかんだ小林誠司捕手(33)の再現を狙う。

  すでに覚悟は決まっていた。大城卓は今月中旬にWBC日本代表メンバーに内定。NTT西日本時代に社会人の侍ジャパンに選出されたことはあるが、プロでは初。G球場での自主トレ後に取材に応じ「ビックリしました。まだ確定ではないですが、選ばれたら日本のために力になりたいと思っています」と力強く言い切った。

 現状、捕手ではソフトバンク・甲斐、ヤクルト・中村に次ぐ3番手だが、打棒にかかる期待は大きい。昨季は115試合で打率2割6分6厘、自己最多の13本塁打、43打点をマーク。捕手では唯一の左打者で、一塁も守れることから出番が回ってくる可能性は十分ある。外国人投手との対戦経験は少ないが「打てるように練習しています」と役割は理解している。

 もちろん、捕手としての準備もできている。今オフは菅野ら投手3人と米ハワイで自主トレ。約3週間寝食を共にする中で、野球だけでなく、私生活でもエースのすごさを実感。「菅野さんは普段から目配り、気配りがすごい。常に食事の時も周りを見ていないようで、見ている。野球以外でも超一流なんだなと感じました」。普段から相手の行動を観察するなど細部にこだわるからこそ、活躍できると学んだ。

 周囲への気配りは捕手としても重要な要素。今回のWBCでは、初めて大谷やダルビッシュの球を受けることになる。「楽しみです。しっかり合宿からコミュニケーションを取れるようにやっていきたい」。グラウンドだけでなく、食事会場などでも積極的に話して、考え方や性格を理解し、配球につなげるつもりだ。

 17年の前回大会では当初は控え捕手の位置づけだった小林が信頼を勝ち取り、全7試合でスタメンマスクをかぶっただけに、大城卓にも再現が期待される。昨年のサッカー・カタールW杯の“三笘の1ミリ”に代表されるように、ギリギリで勝負が決まるのが国際大会。「サッカーの盛り上がりに負けないように、世界一になりたい。卓三の0・1ミリで。頑張ります」。細部にこだわり、世界一を引き寄せる。(井上 信太郎)

 ◆世界のKOBAYASHI 17年の第4回WBCで、小林は小久保監督の構想では当初控え捕手だったが、合宿や強化試合を経て首脳陣の信頼を勝ち取り、本大会では正捕手として全7試合で先発。1次ラウンドの中国戦(東京D)では2ランを放つなど20打数9安打、打率4割5分をマーク。大舞台で大活躍し、「世界のKOBAYASHI」と称された。

 ◆三笘の1ミリ 昨年12月1日、カタールW杯の1次リーグ第3戦・スペイン戦。1―1の後半6分に日本代表MF三笘がゴール左でピッチから出かかったボールを左足を伸ばして折り返し、MF田中の決勝点が生まれた。ボールのほとんどがゴールラインの外に出ていたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が、複数のカメラの画像やボールに内蔵されたチップから、わずかに線上に残っていることを確認。ゴールが認められた。その幅は1.88ミリだった。

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