NBAのウィザーズからレイカーズにトレードで移籍した八村塁(24)が24日、ロサンゼルスの本拠地アリーナで記者会見し「夢の中にいるような感じ。このファミリーの一員になれてとても幸せです」と心境を語った。背番号は「28」に決定し、NBA最多タイの優勝17度を誇るチームで、新たなスタートを切る。25日(日本時間26日)のスパーズ戦から出場可能となり“レイカーズの八村”がお披露目となる。
八村がついにレイカーズの本拠地に姿を見せた。クリプト・ドットコム・アリーナで会見。憧れてきたスーパースター、レブロン・ジェームズ(38)らを擁するNBA屈指のビッグクラブに入団し「夢の中にいるような感じ。このファミリーの一員になれてとても幸せ。僕もレイカーズの一員なんだと思った」など、喜びを素直に言葉にした。
背番号は「28」。ウィザーズでは、自身の名字から「8」を背負っていたが、レイカーズでは41歳で死去したレジェンド、コービー・ブライアントさんが長年つけていた数字で、今は永久欠番となっていた。八村は、2月8日生まれの自身の誕生日にちなんだとみられる。
23日にロサンゼルス入り。24日(日本時間25日)のクリッパーズ戦の前には「LAKERS」と書かれたTシャツに、チームカラーである紫に黄色のラインが入ったパンツ姿でコートに現れ、シュートや対人練習などを実施し“ホームコートデビュー”。試合は欠場したが、早速ベンチに座って観戦。新たな仲間とコミュニケーションを図り、ホームアリーナの空気感を肌で感じた。
ロブ・ペリンカ・ゼネラルマネジャーは会見で「ゴンザガ大時代に塁をスカウトしたことを覚えている。我々が追ってきた選手だ」と明かし、ダービン・ハム監督は「(塁は)このチームに多くを持ち込んでくれるだろう」と期待を寄せた。25日(同26日)のスパーズ戦に出場可能だと明言し、早くも“新天地デビュー”を果たす。現在、西カンファレンス13位でプレーオフ(PO)圏外と苦しむチームの起爆剤となれるか。「このチームの目標は優勝を勝ち取ること。そういうメンタリティーをしっかり学んでいきたい。自分はいろんなことができる。最高なことになると思う」。八村の新たな挑戦が始まる。(小林 玲花)
◆八村塁に聞く
―大学時代から何度も試合をした会場が新しい本拠地になる。
「夢の中にいるような感じ。大学の時からここに来るたび、『僕のホームになる』と冗談で言っていたが現実になった」
―ジェームズ、デービス、ウエストブルックらスタープレーヤーとともに戦う。
「NBAでもトップの選手3人。すごく楽しみにしているし、いろんなことを学びたい。偉大なチームの一つでプレーできることに興奮している」
―見せたいプレーは。
「3点シュートもミドルシュートも打てるし、リングにアタックもできる。リバウンドを取って速攻にも持っていける。攻撃面でいろんなことができるところを生かしたいし、アグレッシブにやっていきたい」