中日の鵜飼航丞外野手が2月1日から始まる春季キャンプで本職の外野に加え、一塁守備にも挑戦していくと25日、明かした。本職は外野手だが出場機会を増やして自慢の打撃をいかすため、立浪和義監督から指令を受けた。すでに一塁用ミットもメーカーに注文済み。鵜飼は「試合に出られるならどこでも守る」と意気込んでいる。
昨季は新人で唯一開幕1軍入りを果たすと59試合で4本塁打、16打点。シーズン途中はけがで離脱したが、10月のフェニックス・リーグでは12球団トップタイの6本塁打と最大の武器である長打力を見せつけた。今季は大島やアルモンテらと左翼争いするとともに、オプションとして一塁守備も身につけていく。一塁守備は、中京大中京高時代に経験しており5年ぶりだ。
この日は雪が舞う名古屋市内だったが、ナゴヤ球場の室内練習場にあるマシンで精力的な打ち込みを行った鵜飼。キャンプ中の対外試合では「本塁打より、打点をしっかりあげられるようにしたい。適時打もですが、犠飛や内野ゴロでも1点を奪えるようにこだわっていきたい」と明かした。パワフルな打撃へ熱視線はもちろんだが、新境地の守備にも注目したい。