拓大が箱根駅伝復活に向けて60歳の駒大OB井上浩監督を招へい 大八木弘明監督とタスキをつないだ経験を持つ

2021年箱根駅伝、15位でゴールテープを切った拓大の工藤翼
2021年箱根駅伝、15位でゴールテープを切った拓大の工藤翼

 昨年10月の箱根駅伝予選会18位で2年連続で本戦出場を逃した拓大は25日、山下拓郎監督(38)が3月末で退任し、4月1日から新監督として大分東明高の井上浩監督(60)が就任することを発表した。井上監督は、今年の箱根駅伝を制した駒大出身で、1985年の箱根駅伝では1区を走り、2区の大八木弘明監督(64)とタスキをつないだ経験を持つ。また、拓大の新コーチとして同じく駒大出身の治郎丸健一氏が就任することも発表された。

 拓大は18、19年の箱根駅伝では2年連続でシード権を獲得したが、21年10月の予選会では次点の11位で敗退。昨年の予選会では18位とさらに順位を落とした。前任の岡田正裕監督(77)の後を受け、19年に就任した山下監督は選手に寄り添ったきめ細かい指導に定評があるが、拓大はチーム刷新のために監督交代に踏み切った。

 新年度から拓大を率いる井上監督は1981年に大分・中津工高から駒大に入学。4年連続で箱根駅伝を走り、卒業後は実業団の安川電機に進んだ。現役引退後、大分東明高の監督となり、全国高校駅伝では2016、17、21年には最高の4位となった。昨年12月の全国高校駅伝でも9位と健闘した。

 24歳で駒大に入学した大八木監督は、井上監督の4歳年上で2学年後輩に当たり、現在も親交が深い。来年度から駒大総監督となる大八木監督の存在は、初めて大学駅伝界の指導者となる井上監督にとって心強い存在となる。治郎丸コーチも駒大出身で、卒業後に大分東明でコーチを務めた経験もある。大学では大八木監督の教え子でもあり、師匠から貴重なアドバイスなどが得られそうだ。今後、拓大の復活が期待される。

 井上新監督、治郎丸新コーチは拓大を通じて抱負を明かした。

 井上監督「このたび、4月1日付で拓大監督に就任致します。『為せば成る為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり』これは、江戸時代、米沢藩の立て直しに成功した、上杉鷹山の言葉です。目指すはただ一つ、『箱根駅伝への復活』です。今年は卯年。拓大にとっても飛躍の年にしたいものです。開拓の精神を常に意識し、部員一丸となり、勇往邁進していく覚悟です。どうぞ、よろしくお願い致します」

 治郎丸コーチ「このたび、来年度からコーチをさせていただきます治郎丸健一と申します。私のミッションとしては箱根駅伝出場、そして、卒業後、社会で通用する人材の育成を考えています。大学は最終の教育カテゴリーになります。社会に出る準備として、駅伝を通して個人スキル(国際性、専門性、人間性)を高めるとともに寮での団体生活の中で様々なことに対応できる人材を育てたいと考えます。また、駅伝においても予選会を突破し拓大の関係者の方々とさらに一つになれるきっかけを作りたいと考えています。昨今、大学駅伝は盛り上がり激しい戦いが繰り広げられております。井上新監督と共に応援していただけるチームを作っていきますので、応援、よろしくお願い致します」

 ◇拓大陸上競技部 1921年に創部。箱根駅伝には33年に初出場し、42回出場。最高成績は7位(2011年)。出雲駅伝の最高成績は4位(18年)、全日本大学駅伝は3位(98年)。12年ロンドン五輪の男子マラソン代表には中本健太郎(6位入賞)、藤原新(45位)と2人のOBを送り込んだ。1万メートル日本歴代3位の不破聖衣来は女子チームの2年生。

スポーツ

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×