ラグビーの元日本代表ヘッドコーチ(HC)で、16日にオーストラリア代表HCへの就任が発表されたエディー・ジョーンズ氏が24日、都内で取材に応じた。この日はアドバイザーを務める東京SG(旧サントリー)の練習に参加。約2時間、主にFW陣の指導にあたり「とても楽しみ。日曜日(29日)からスタートする。今週はサントリーで過ごす時間を楽しんで、オーストラリアに行きたい」と、心境を明かした。
03年にオーストラリアを準優勝、15年W杯では日本を3勝に導き、19年はイングランドを準Vに導いたジョーンズ氏は、昨年12月に成績不振からイングランドの監督を解任された。だが今年に入り、母国で電撃復帰。「状況は刻一刻と変わる」と語り、「オーストラリアをコーチするのは非常に楽しみ。(前任の)デーブもいい仕事をずっとしてきたので、引き継いでいけたら」と、9月開幕のフランス大会を見据える。
勝ち進めば、準々決勝で日本と対戦する可能性がある。「どこのチームと対戦したいとかは、関係ない」としつつ「そうなった際には、お互いに良い準備をして、いい試合になると思う」とジョーンズ氏。日本チームについては「コロナ禍で過去12か月は厳しい状況が続いていたと思うが、ジェイミー(HC)とトニー・ブラウンは素晴らしい経歴を残している。稲垣や松島、姫野、具の基盤のプレーヤーもそろっているし、斎藤、中野の新しいスターもいる。うまく準備をして挑んでくると思う」と分析した。
母国を率いて、6大会ぶりの優勝を目指す“ワラビーズ”の指揮官。ジョーンズ氏は「非常に素晴らしいチャンス。アグレッシブにスマートに、オーストラリアのプレーを見せていきたい」と、気持ちを高めた。