オリックス・福田周平外野手(30)が23日、大阪・舞洲の球団施設で自主トレを行い、レギュラー死守へ“元サヤ”の二塁再挑戦を視野に入れた。「試合に出たい」と一昨年に内野手から外野挑戦を志願し、昨季はゴールデン・グラブ賞を初受賞。「試合に出られるのなら二塁でも。中嶋監督が許してくれるのなら」と条件付きで手を挙げた。
「『アイツは何でもやる。がめつい』と書いておいてください」。強欲を意味する関西の方言を使って、超前向きに“Uターン”を宣言した。吉田正が米大リーグのレッドソックスに移籍したとはいえ、外野は中川圭ら後輩が台頭。自身も簡単には譲らないが「一塁以外は守れるようにしたい」と手薄なポジションを埋める覚悟を示した。
昨年の先発起用は中堅で84試合、左翼で26試合。試合途中に1度、二塁に回っただけだが、自主トレでも内野の準備を進めてきた。「できる(守れる)やん、と思われた方が得じゃないですか」。己とチームのため、欲張りに戦う。(長田 亨)