元白鵬・宮城野親方が初場所を総括 大関のあるべき姿を見せた貴景勝Vを評価

スポーツ報知
初場所千秋楽で琴勝峰(下)をすくい投げで下し、3度目の優勝を果たした貴景勝

 大相撲の元横綱・白鵬の宮城野親方(37)が23日、初場所15日間を総括した。大関・貴景勝(26)=常盤山=が約2年ぶりに優勝し、4場所連続平幕優勝を阻止した。看板力士の大関がV争いの中心にいた状況を、本来あるべき姿と評価。また綱取りとなる春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)に向けたキーポイントを挙げた。十両復帰場所で、14勝1敗の好成績で優勝を果たした朝乃山(28)=高砂=の早期の上位復帰にも期待を寄せた。

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 新年最初の本場所が大関・貴景勝の優勝で幕を閉じました。千秋楽の琴勝峰との一番を見ていて、やはり強い大関だと思いました。ファンの皆さまも、どういう相撲を取るのか、もしかしたら若手の琴勝峰が大関を倒すのではという興味を持って見ていたと思います。その中で大関が勝つと「やっぱり強かった」と思ったことでしょう。

 相撲は番付という絶対的なものがありますが、最近は平幕優勝が3場所連続で誕生していました。私は時に下位力士が強い横綱、大関を倒すことが醍醐(だいご)味のひとつだと思います。その中で、貴景勝は大関の力を見せてくれましたし、本来の姿に戻ったという感じがします。

 綱取り成功へのカギは、場所前も場所中のコラムでも書きましたが、苦手意識、取りこぼしを少なくすることでしょう。今場所も3敗しているわけですが、同じ相手に負けている面もあります。綱取りの実現、また昇進後を考えても横綱はそんなにたくさん落とすことはできない地位ですからね。

 十両の土俵に目を向けると、元大関の朝乃山が14勝1敗で優勝しました。1つ落としたのがもったいなかったですし、実力を考えれば当然ですが、この成績は立派です。できるだけ早く、もともといた地位に戻ってきてほしいです。次期大関候補の若隆景は9勝、豊昇龍は左足首負傷の影響で8勝と2ケタに届きませんでした。朝乃山が上位に戻ってきたら、そう簡単にはいかないと思います。2人はここ数場所が勝負でしょう。 

 最後になりますが、おかげさまで弟子の落合が幕下で全勝優勝を飾ることができました。まじめに稽古している力士に相撲の神様がついているんだなと思わせてくれる活躍でした。今後も精進を重ね、大相撲を引っ張っていく力士になってほしいと思います。(宮城野親方=元横綱・白鵬、スポーツ報知評論家)

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