新谷仁美「五輪出なくてもできる」…パリ目指さずマラソン日本記録目指す

スポーツ報知
フォトセッションで、横田コーチ(左)の肩に手をかけておどけてみせる新谷(中央、右は新田コーチ=カメラ・竜田 卓)

 ヒューストン・マラソン(15日)を日本女子歴代2位の2時間19分24秒で制した新谷仁美(34)=積水化学=が23日、都内で行われた優勝会見に出席。来年のパリ五輪へ「今の時点で、私の気持ちの中にはありません」と目指さない意向を示した。

 判断には、1万メートルで出場した21年東京五輪も影響。新型コロナ禍の中で開催された大会は、賛否も渦巻いた。「今まで『五輪が正義』みたいに思われていたが、本当に国民の人たちに求められているのかを選手として感じたのが大きかった。日本代表になることが全てではない。アスリートに求められることは結果を出すことですが、それは、五輪に出なくてもできる」と自身の考えを明かした。

 今季は5000メートルのトラックレースなどに出場して同種目の日本記録(14分52秒84)更新を目指し、9月のベルリンでマラソンの日本記録(2時間19分12秒)に挑む考えだ。現在、1万メートルとハーフマラソンの日本記録を保持しているだけに「ずっと4つの記録(達成)を一つの目標にしてやってきた。結果を出すというのは、私を支えてくれる人たちへの感謝の気持ち」と闘志を燃やした。(手島 莉子)

 ◆新谷の東京五輪 新型コロナウイルスの影響で1年延期が決まった直後、「選手だけでやる大会ではない。国民の皆さんが反対するのであれば、五輪をやる必要はないと思う」と持論。さらに21年に国際オリンピック委員会(IOC)が選手団向けにワクチンを提供すると表明。国内では医療従事者や高齢者への接種が完了せず、五輪選手の“優先接種”として賛否を呼ぶと「アスリートだけが特別と聞こえてしまうのが非常に残念。どの命も平等に守らないといけない」と指摘した。五輪本戦は1万メートル21位だった。

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