貴景勝「夢」春場所こそ綱取る!新十両も大関昇進も決めたご当地大阪で初連覇目指す…3度目Vから一夜明け

スポーツ報知
優勝から一夜明け、オンライン会見で心境を語った貴景勝(日本相撲協会提供)

 大相撲初場所で13場所ぶり3度目の優勝を果たした大関・貴景勝(26)=常盤山=が、千秋楽から一夜明けた23日、板橋区の部屋からオンラインで会見した。125年ぶりの1横綱1大関の異例場所で、横綱不在の中、一人大関の重圧をはねのけて制覇。十両、大関を決めた験のいいご当地の春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)で「いい経験をさせてもらえるように」と夢の綱取りに挑む。

 死闘の15日間を終え、貴景勝の表情が少しだけ緩んだ。千秋楽から一夜明け、3度目のV会見。一人で重責を担い、約2年ぶりに賜杯を抱いた大関は「回り道をした分もありましたけど、少し手応えを感じ、無駄ではなかったなと思います」と余韻をかみ締めた。

 12勝での優勝だったため、綱取りは、春場所に持ち越しとなった。兵庫・芦屋市出身で“準地元”場所は、16年に幕下優勝で場所後に十両昇進、19年の場所後に大関昇進となるなど、自身にとっても験のいい場所だ。「今回もいい経験をさせてもらえるように頑張っていきたい」と見据えた。

 過去2度の優勝とは違い、最高位に向けた努力が実りつつある。四つ相撲と比べ、安定性に欠けるとされる突き押し相撲が主体。約1年前からは相撲の幅を広げるため、四つ身の稽古を導入。組み合った時の対処法を模索していた。「幕内上位は強くて、甘くないので望む展開にならないことも多い。少しでも対応できるように取り組んできたことがやっと少し出た」。7、10日目の小手投げや、千秋楽のすくい投げは、その成果だった。また、11日目の琴ノ若戦で古傷の首を負傷。それでも「土俵に上がったら痛みは忘れているので、けがは関係ないです」と痛みは一切見せずに務めきった。

 今場所から関係者らとの記念撮影とパレードが復活。20年に結婚した元大関・北天佑(故人)の次女・有希奈夫人、さらに長男と喜びを分かち合った。自身にそっくりな愛息を明かした大関は「『昔は俺も力士だったんだ』というのが残ると思った。いい成績で(家族と)一緒に写真を撮りたいと思った」。かけがえのない存在が原動力になった。

 綱取りの場所へ。「自分の夢でもあるので、とにかく稽古して謙虚にやっていくことしかない。周りで支えてくれるみんなの夢も背負っていきたい」。自身初の連覇で文句なしの昇進へ。今度こそは悲願を成就させる。(竹内 夏紀)

 ◆横綱昇進への流れ 横綱審議委員会(横審)の内規には「大関で2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績を挙げた力士」とある。その成績に相当すると認められた時は、番付を編成する審判部が理事長へ、昇進についての理事会招集を要請。それを受け、理事長が横審への昇進諮問を決定する。通例、本場所千秋楽翌日に開かれる横審は横綱に推挙するかどうかを審議する。

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