昨年10月1日に79歳で亡くなった元プロレスラーで元参院議員のアントニオ猪木(本名・猪木寛至)さんが23日、都内で従四位・旭日中綬章を拝受された。
叙位・叙勲は、生前最後の日(逝去日)にさかのぼって授与されることから授与日は昨年10月1日となる。旭日中綬章はプロレスラーとしては初めて。2期12年務めた参院議員での功績が評価された。
この日、遺族を代表して、実弟の猪木啓介氏(64)が位記、勲記勲章を拝受した。1月23日は、猪木さんの決まり文句「1、2、3、ダー」にちなんだ日付で、盟友だったジャイアント馬場さん(1999年に61歳で死去)の誕生日でもある。猪木さんのお別れ会は3月7日に東京・両国国技館で行われる。
拝受後に啓介氏と孫の猪木寛太(ひろた)さん(20)が都内で会見した。啓介氏は「素晴らしい名誉ある綬賞を心から嬉しく思っています。兄貴も喜んでいると思います。弟として誇らしく思っております」と話した。猪木さんの長女・寛子さんの長男で米国ロサンゼルスで育った寛太さんは公の場で初めての会見となり「みなさんありがとうございます。グランドファーザーも喜んでいます。母も弟も喜んでいます」と話した。
猪木さんが生前、使っていた真っ赤なネクタイを締めて会見に出席した寛太さん。現在は、大学2年生で卒業後は「ボクシングを学びたい」と明かした。一方で弟のナオトさん(14)は「祖父の影響でムエタイと柔術、アマチュアレスリングをやっています」と明かし「将来はUFCに出たいと言っています」と明かしていた。
闘魂の遺伝子がボクシング、UFCで活躍する新たな夢が生まれた。