岩隈久志が中学硬式チーム「青山東京ボーイズ」を設立した理由 野球界への恩返し 長男も在籍

スポーツ報知
楽しく野球を―。岩隈オーナーが創設した青山東京ボーイズの選手たちは笑顔がはじけた

◆中学生チーム紹介

 昨年5月に創設した青山東京ボーイズ(東京東)が充実の2年目を迎える。近鉄、楽天、米大リーグ・マリナーズで活躍し日米通算170勝を挙げた岩隈久志・マリナーズ特任コーチ(41)がオーナーを務め、勝つための野球ではなく、楽しく野球をする環境づくりが徐々にチームに浸透している。

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 明るく、元気に、楽しく―。青山東京ボーイズは14日に都内のグラウンドで始動。音楽が流れるなどリラックスした雰囲気の中、岩隈オーナーはノックを行う。静かに見守りながらも選手のわずかな変化を見逃さず「大丈夫? 無理するなよ」と優しい言葉をかける。

 「野球人口が減っている。怒られて嫌になってとか理不尽なことでやめてしまわないよう、楽しく野球ができる環境づくりをしたかった。野球への恩返しですね」と岩隈オーナーは設立の理由を説明。チームロゴも自らデザイン。“お茶当番”など父母の当番義務はなし。「勝つことより、あいさつだとか人として大切なことを伝えたい。野球を通じて考えられる人間になってほしい」との思いがある。

 3年生3人が卒団し、現在は25人。互いにさん付け、くん付けで呼び、厳しい上下関係はなし。昨年から主将を務める藤谷は「すごく楽しくて毎日充実しています。みんなが仲良く団結しています」と笑顔を見せた。

 岩隈オーナーの義父の広橋公寿監督(66)は、西武などで活躍。長年のNPBのコーチ歴に加え、楽天アカデミーのコーチや、楽天シニアの総監督を務め、21年にはエイジェック女子硬式野球部を年間4度の日本一に導いた育成の名コーチだ。「明るく楽しくだけど、練習は厳しくだね。元気は今は50点。80点になると勝てる」と話している。

 2人いる女子選手も主力だ。小学3年で野球を始めた鈴木は昨秋の大会で「背番号1」をつけた。「(今までは)怒られて萎縮して硬くなって(メンバーから)外されることが多かったけれど、ここでは前向きな言葉が聞ける」と話す。三塁手の坂井も「うまくいかないときもどこがダメなのか分かりやすく教えてくれる」と信頼を寄せている。

 昨年は7月から公式戦に参加も未勝利。今年の目標は選手が決めた。「公式戦初勝利と東京都東支部大会優勝」。藤谷主将は「大きく掲げたのは、気持ちで負けちゃうと絶対勝てないから」と笑顔で語っている。

◆フォーム同じ!?岩隈長男大志も

 ○…オーナーの長男・岩隈大志(とわ)は創設を機に本格的に野球を始めた投手。「練習は厳しくて大変だけど楽しくて面白い。このチームでは一番キャリアがないけれど、中学から野球を始めてプロになった選手もいると聞いているので、頑張りたい」と元気いっぱい。父親ソックリの投球フォームに「よく言われます。注目されるのは嫌ではないです」と話した。また日本ハムで新人王に輝いた八木智哉さん(現中日スカウト)の次男・将真も所属する。

 ◇青山東京メンバー

 ▽2年生 藤谷康太 井口慶紀 岩隈大志 鈴木ひより 高橋航真 八木将真

 ▽1年生 荒幡耕太郎 伊藤鷲真 井上仙太郎 梅原瑠一 小熊駿人 奥村一樹 柿沼大貴 神谷柊輔 北村琥太郎 木下丈太朗 呉英真 坂井凜 櫻井凜 瀬戸口海斗 長谷川悠真 氷室佑隼 渡邉奏来 吉田侍人 平真輝 

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