静岡18位で入賞逃すも3区・太田智樹が7人抜きの激走!…全国都道府県 対抗男子駅伝

スポーツ報知
レース後に集合写真をとる男子県代表の選手たち

◆陸上◇ 全国都道府県 対抗男子駅伝 (22日、広島市平和記念公園前発着=7区間48キロ)

 静岡は18位に終わり、前回大会(20年5位)に続く2大会連続の入賞には届かなかった。新型コロナウイルスの影響で2年連続で大会が中止となり3年ぶりの開催。18位でタスキを受けた3区(8・5キロ)の太田智樹(25、トヨタ自動車=浜松日体高出)が区間5位タイの走りで7人抜き。ふるさと枠で出場のエースが入賞圏内(8位以内)に2秒差まで詰めるも、総合力で課題が残り、上位進出はならなかった。

 静岡の太田がエースの貫禄を見せた。3区でタスキを受けると「キャプテンとして最低限の走りはできた」。前の集団をすぐにとらえて7人抜き。目標の入賞圏内(8位)とのタイム差は2秒。順位も18位から11位へと一気に押し上げ「7人抜きは結果としてついてきただけ」と謙遜しながら白い歯を見せた。 

 練習から先頭でチームを引っ張った。元日の全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)では3区で18人抜きの区間賞を獲得。大会1週間前に県選抜合宿に合流した。早朝6時から行われる朝練習では5時前から一人で黙々と汗を流した。全員が集合する頃にはアップが完了。実業団トップクラスのルーティンに、6区(3キロ)で区間7位の力走を見せた佐藤新太(富士岳陽中3年)は「意識が高すぎる」と目を見張ったという。

 1区・杉浦柊人(藤枝明誠高3年)は区間18位、4区・松田拓也(韮山高3年)は27位、5区・野中恒亨(浜松工高3年)は36位。高校生組は全国の壁に跳ね返されたが、太田は「自分は(都道府県駅伝を)中学と高校などを含めて5回走り、ようやく高いレベルにたどりつけた。まだまだこれからチャンスはある」とエールを送った。

 清尊徳監督(53、藤枝明誠高)は「ふるさと枠で出場できるのは1枠。学生たちは太田のように今後経験を積み、また静岡代表として戻ってきてほしい」と県代表勢の今後の活躍に期待をかけていた。(森 智宏)

 ◆全国都道府県対抗男子駅伝 7区間48キロで争われ今年は第28回大会。2、6区は中学2、3年生を起用。1区、4区、5区に高校生、3区、7区は大学生、社会人を起用する。出身中学校、高校所在地の都道府県から出場する「ふるさと競技者」は社会人・学生競技者で起用は1区間とする。

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