貴景勝、古傷の首を負傷も意地の3度目V「土俵に上がったら痛みは忘れている」…一夜明け会見

スポーツ報知
一夜明け会見に臨んだ大関・貴景勝(日本相撲協会提供)

 大相撲初場所で約2年ぶり3度目の優勝を果たした大関・貴景勝(常盤山)が23日、オンライン会見に臨んだ。東前頭13枚目・琴勝峰(佐渡ケ嶽)との相星決戦をすくい投げで制して12勝3敗。激闘の千秋楽から一夜明け、「この2年間でいろんな取り組みもしてきましたし、まわり道をした分もあったと思いますけど、少し手応えを感じることができて無駄ではなかったなと思います」と実感を込めた。

 先場所は優勝同点12勝を挙げ、今場所はハイレベルな優勝なら綱取りの可能性があった。今場所は2日目の翔猿(追手風)戦で早くも土がついたが「2日目に負けたので気持ちを切らさずに、ここから全勝すればいいやという気持ちではやっていました」と切り替え。以降は報道陣のリモート取材には千秋楽まで姿を見せず、「自分が思っていることと違う情報が入ってしまうと、自分の精神が上下してしまうと思った。勝っても同じ気持ち、負けても同じ気持ちを保つために今場所は…」と理由を明かした。

 11日目に2敗を喫した琴ノ若戦(佐渡ケ嶽)では、古傷の首を痛めた。翌12日目は霧馬山(陸奥)戦でも敗れ、痛恨の3敗目を喫したが、「土俵に上がったら痛みは忘れているので、ケガは関係ないです」と負傷の影響はキッパリ否定した。

 13日目の相手だった平幕・阿武咲(阿武松)は、中3の全国大会決勝で中学生横綱を争った相手で、幼少期からしのぎを削った仲だった。それだけに「あの日はうれしかったですね、やっぱり。小学校からお互い意識してやってきて、大相撲の最高峰で優勝争いをして、結びでやれているのは小さい頃からの自分からすれば想像できなかった」と感慨深げだった。

 今場所は125年ぶりの1横綱1大関で迎え、初日から横綱不在で幕を開けた。一人大関として重責を担うことになったが、「自分が本当に転んでしまえば…、転べないなと言う気持ちは場所前からも思っていた。その辺は重圧というか結びで取れるのがありがたいと思っていました」と、プレッシャーは感謝に変えた。

 晴れの支度部屋では、2020年に結婚した元大関・北天佑の次女の有希奈夫人と長男と、初めて一緒に喜びを分かち合い、記念写真におさまった。「記念にああいうことをするのは『昔は俺も力士だったんだ』というのが残ると思ったので。(場所前の)力士会で今回から(支度部屋での)写真撮影もパレードも復活すると協会の方からあったので、いい成績を残して一緒に写真を撮りたいなと思っていました」と、話した。

 春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)では再び綱取りに挑むことになる。不屈の大関は「常盤山部屋のためにももっと自分が頑張っていけないと思うし、自分の夢でもあるので、とにかく稽古して、謙虚にやっていくことしかない。周りで支えてくれるみんなの夢も背負っていきたい」と気合いを入れた。

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