一人大関・貴景勝の意地 重圧はねのけ3度目の優勝「一つ報われたのかな」…埼玉栄高後輩・琴勝峰との相星決戦を制す

スポーツ報知
優勝インタビューに答える貴景勝

◆大相撲 ▽初場所千秋楽(22日、東京・両国国技館)

 大関・貴景勝(常盤山)が、約2年ぶり3度目の優勝に輝いた。東前頭13枚目・琴勝峰(佐渡ケ嶽)との相星決戦をすくい投げで制して12勝3敗。125年ぶりの1横綱1大関で迎え、初日から横綱不在となった今場所で意地の賜杯を抱き、「誰もが大関になれるわけではないので、この重圧を感謝に変えてこの2年間取り組んできました。番付上優勝するかしないかなので、一つ報われたのかな」とホッと一息ついた。

 埼玉栄高3学年後輩・琴勝峰との優勝をかけた一騎打ち。立ち合いはもろ手で突き起こし、左が深く入ると、こん身のすくい投げで裏返した。決着の土俵上では史上初めて千秋楽相星決戦に挑んだ平幕の肩をポンッとたたいた。「高校の後輩でもあり、お互い優勝争いをしていた。来場所自分も、琴勝峰関も頑張ると思うので…、でも土俵に上がったら力を出し切らないといけない。そういう意味のあれだった」。後輩思いの大関なりのエールだった。

 前回優勝した2020年11月場所後のV一夜明け会見では、元大関・北天佑(故人)の次女の元モデル・有希奈さんとの結婚を公表した。北天佑は大関在位44場所で通算2度の優勝を誇っており、優勝回数では上回った。「結婚してから初めての優勝だったので、すごいうれしいです。自分の義理の父親の北天佑関(元大関)の優勝回数を超えられたので、すごいうれしいです」と貴景勝。今回は特別な優勝だった。

 史上最長を更新する4場所連続の平幕Vは阻止し、看板力士の威厳を保った。今場所の綱取りは絶望的だが、この日の白星で来場所に望みをつなげた。不屈の大関は「謙虚に日々の生活と稽古を頑張っていけば、いずれ報われてくるという思いで頑張っていきたい」と、淡々と力を込めた。

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