東京SG・尾崎晟也、4トライで快勝に貢献 19年は逃したW杯メンバー諦めん「まずリーグワンで結果を」

スポーツ報知
後半32分、東京SG・尾崎晟也がトライを決める(カメラ・石田 順平)

◆ラグビー・リーグワン第5節 東京SG51―10花園(22日・花園)

 東京SG(旧サントリー)が7トライを奪って51―10(前半18―10)で花園(旧近鉄)を下し、開幕黒星の後は4連勝。首位・埼玉(旧パナソニック)、2位・東京ベイ(旧クボタ)に次ぐ3位につけた。最下位の花園はホーム3連敗で、開幕からは5連敗となった。

 この日の主役は東京SGのFBで先発し、4トライを挙げた元日本代表・尾崎晟也だ。伏見工(現京都工学院)卒で地元関西“凱旋”。帝京大4年時には全国大学選手権V9に貢献した快足は、10―7で迎えた前半26分、右ライン際でラストパスをもらうと約30メートルを走り切って、追加点となるトライを決めた。

 後半は、9分に約40メートル快走のトライを挙げると、10分からは、途中出場した雲山弘貴にFBを任せて右WTBにまわった。32分にもトライを決めてハットトリックを達成すると、圧巻は36分だ。自陣22メートル付近でボールを持つと、タッチライン際を激走。約80メートル独走トライを挙げた。

 快勝した後は「久しぶりに4トライ、取れて良かった。皆がつないでくれたので」と会心の笑みを浮かべた。この日は、東海大大阪仰星、早大で日本一を経験した1年目の後輩・左WTB河瀬諒介も、リーグ初先発で前半23分に逆転トライを決めるなど存在感を見せ、27歳の尾崎は「しっかり競争して、毎日毎日がいい刺激。一緒に成長したい」と歓迎した。

 リーグ優勝の先に見すえるのは今秋、フランスで開催されるW杯だ。2019年日本大会は、代表候補合宿には参加したが落選。「悔しさはずっと持っているし、今回の23年大会も意識はしている」と明かし、「まずはリーグワンで結果を残すこと。1試合1試合を大事にして今後、代表に絡んでいけるように、やっていきたい」と力を込めた。

 東京SG・田中澄憲監督が「シーズンは長い」と連戦の疲れなどを考慮して日本代表FB松島幸太朗らを遠征メンバーから外した一戦。尾崎が十二分にアピールした。

 ◆尾崎 晟也(おざき・せいや)1995年7月11日、京都府生まれ、27歳。3歳から南京都ラグビースクールで競技を始める。伏見中を経て、伏見工では2年時に花園で8強入りし、高校日本代表選出。帝京大では全国大学選手権V6~V9を経験し、4年時の17年4月にアウェー韓国戦で日本代表初キャップ(C)を獲得。現在C4。ポジションはバックスリー(FB、WTB)。175センチ、85キロ。弟・泰雅も東京SG所属。

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