子どもの野球肘を見逃すな 早期発見へ高まる検診の必要性 横浜市のワンコイン超音波チェックとは

スポーツ報知
神奈川学童野球指導者セミナーで講演した横浜南共済病院スポーツ整形外科部長の山崎哲也氏(カメラ・加藤 弘士)

 第4回神奈川学童野球指導者セミナーが22日、横浜市南公会堂で行われた。「スポーツ障害の予防」をメインテーマに、専門医が集結してトークセッションを行うなど、4時間にわたって白熱した議論が展開された。横浜南共済病院スポーツ整形外科部長を務め、DeNAのチームドクターを担う山崎哲也氏(61)は「子供の野球肘を見逃さない」というテーマで講演を行った。

 山崎氏は学童野球の指導者に向けて、野球肘検診の必要性を説いた。肘離断性軟骨炎は初期が無症状のため、気づかずに放置して悪化する可能性もある。

 「痛くない無症状の患者をどう見つけるか。わざわざ病院に行かなくても発見が可能になる。自然治癒できるうちに治してあげるのが大人の役目だと思う」と訴え、横浜市の一斉野球肘検診について説明した。

 この野球肘検診は横浜市18区を5ブロックに分割し、12月から1月の休日に日を変えて実施。小5、小6の希望者を対象に500円のワンコインで超音波によるチェックを行い、初期の離断性骨軟骨炎を見つけることを目的としている。同検診は横浜市医師会の協力でワンコインが実現。早期発見、早期治療に結びついている。

 山崎氏は「子供さんたちにも説明していただき、ぜひ利用して下さい。早めに見つけて手術しないで治してあげるのが、大人の責任だと思います」と力説した。

 同セミナーはコロナ禍で21、22年と実施できなかったが、3年ぶりに開催。野球人口減少という課題に対して、子供たちが元気いっぱいに野球を楽しむことができるよう、登壇者からは様々な提言がなされた。野球医学のフロントランナーに対して、現場で奮闘する指導者たちが質問をぶつける、意義深い場となった。(編集委員・加藤 弘士)

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