箱根駅伝5区で当日欠場の青学大・若林宏樹が都道府県駅伝3区で好走 原晋監督「吹っ切れただろう」

都道府県駅伝3区で区間2位と好走した青学大の若林宏樹(左)に原晋監督はさらなる飛躍を期待した
都道府県駅伝3区で区間2位と好走した青学大の若林宏樹(左)に原晋監督はさらなる飛躍を期待した

◆全国都道府県対抗男子駅伝(22日、広島市平和記念公園前発着=7区間48キロ)

 一般(社会人、大学生)が2区間、高校生3区間、中学生2区間の計7区間48キロで争われ、長野が2時間17分10秒の大会新記録で2大会連続で最多の9度目の優勝を飾った。立大監督の上野裕一郎が最終7区(13キロ)を激走し、歓喜のゴールテープを切るという前代未聞の活躍を見せた。

 コロナ禍の影響で21年、22年は中止されたため、3年ぶりの開催。ニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝、1日)や第99回箱根駅伝(2、3日)で活躍したスター選手に加え、日本の将来を担う高校生や中学生が出場。郷里の期待を背負って安芸路で躍動した。

 今年の箱根駅伝3位で、連覇を逃した青学大の若林宏樹(2年)は和歌山の3区(8・5キロ)で区間2位と好走し、14人をゴボウ抜きした。区間賞を獲得した群馬の塩尻和也(富士通)と1秒差の23分31秒の好タイムで走破。箱根駅伝では山上りの5区として期待されていたが、直前の体調不良のため、当日変更で欠場した。それから20日後、本来の力強い走りを見せた。

 やや追い風とはいえ、同じペースで、あと1・5キロを走り切った場合、10キロ換算で27分40秒となる若林の快走に中国放送のラジオで解説を務めた青学大の原晋監督もびっくり。「今回の走りで吹っ切れただろう。新年度の3大駅伝では主力として安定した走りをしてほしい」と期待を込めて話した。

 若林は箱根駅伝を欠場した後、2日ほどで体調は回復。5日早朝に神奈川県内で20キロ上り坂タイムトライアルを敢行するなど、順調に練習を積んでいた。次戦は香川丸亀国際ハーフマラソン(2月5日)。「神野大地が持つ青学大記録(1時間1分21秒)を更新してほしい」と原監督は、さらなる飛躍を期待した。

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